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旧NISA(つみたてNISA)の結果を振り返る



NISA関連の盛り上がりが続いています。
(過去エントリー↓)
「投資リターンは不確実、ポイント還元は確実(改悪されるまでに限る)」
「乗るしかない、このビッグウェーブに!(楽天・新NISA向け投資信託を設定)」

制度開始までまだ1か月あると思いきや、ネット証券会社の1月のクレジット決済締め切りは12月初旬ですから、旧NISA→新NISA移行にあたり、つみたて設定(銘柄・金額)を変更する人は急ぎましょう。

最近はこの手のリマインドをX(旧ツイッター)のインフルエンサー達?が分かりやすく発信してくれるので助かりますね(ただし時々間違った情報もあるので精査は必要)。

ここでは代表的なものとして、綾小路麗香/マネー編集者@reika_amoneyさんのポストを貼っておきます(↓)。

さて、話題の中心は完全に新NISAですが、この辺りで旧NISA、すなわちつみたてNISAの結果を振り返りたいと思います。
なぜかと言うと、12/4に旧NISA最後の買付け注文が約定し、これで全ての積立てが完了したからです(運用は今年買付分が2042年まで継続)。

以下が6年間積み立てた、私のつみたてNISA(旧・NISA)の実績です(2023/12/4現在)。
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つみたて期間:2018年1月~2023年12月(6年間)
投資商品:楽天全世界株式インデックス・ファンド(楽天・VT)
元本(総積立金額):2,399,976円
評価額(2023/12/4):3,789,812円
評価損益:(2023/12/4):+1,389,836円(+57.91%、年率+9.65%)
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ちなみに嫁も全く同じ条件で積立てたので、世帯総額は上記の2倍です(約758万円)。
かなりまとまった金額となりましたね。まさにコツコツとインデックス投資を積み上げた成果です。

同じようにつみたてNISAで全米、あるいは先進国のインデックスファンドに投資した人は、これ以上の成果が出ていると思います(この期間、全世界よりも米国のパフォーマンスが良かったので)。おめでとうございます!

そして重要なことは、この積み上がった金額が(最終年の運用期間が終わる)2042年まで、あと13~19年間運用できるということです。
運用満了、あるいは取り崩すその日まで、更なる複利の効果を期待したいです。

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ところでこの6年間、愚直につみたてNISAを継続できた人は小さな成功体験を得ることが出来ました
とりわけ2020年はコロナショックで大きく評価額を下げたので、決して単調な右肩上がりの相場ではありませんでした。
(過去エントリー↓)
「つみたてNISAが300万円のマイルストーンに到達する」
「コロナショックは格好の“リスク許容度チェッカー”だった?」

別の見方をすれば、(投資額が控えめだった)旧NISAは、新NISAに向けた貴重な実践の機会だったと言えるでしょう。
限度額が大幅に増えた新NISAでも、旧NISAを6年間継続できた人ならおそらく大丈夫でしょう(※)。
※とは言え、市場の長期的な上昇も決して約束されないので、投資はあくまで自己責任でお願いします。

きっと新NISAの投資期間中も、コロナショック同等、あるいはそれを超えるような下落があるはずです。
その時は旧NISA運用時の経験を生かし、(私を含めた)皆さんが、ハッピーエンドを迎えることを切望します。

(おわり)

日経編集委員の田村さんの新NISA新著です(↓)。これは読みたい!
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【R5年度確定申告】(プレビュー編)R5年は確定申告もSimplify

ここ数日で、夏のパート仕事の源泉徴収票や小規模企業共済等(iDeCo)掛け金払込証明書などが次々に届き、あ~今年も確定申告の時期かぁと実感します。

数年前までは、海外口座でのETF投資等、マニアックな投資をしていた為、それなりに記事になるようなネタがあったのですが、そういった特殊な方法から足を洗った今、最近は特段面白みのない確定申告になっています。
が、それでも誰かの参考(と自分の備忘録)になると考え、本年度もシリーズ記事化します。
(過去エントリー↓)
「【R4年度確定申告】(還付編)FIRE後の譲渡益税の節税サイクルが完成」

さて、R5年度の確定申告ですが、あえてテーマを挙げればSimplify(シンプリファイ=簡単化する)です。
(過去エントリー↓)
「2020年のテーマは“Simplify”」

上記テーマに沿って、今年の確定申告のトピックをプレビューします。

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1.住民税申告不要制度が終了、特定口座の所得(配当・譲渡所得)は所得税・住民税共に申告するorしないを決めるシンプルな方式に“改悪”。

はぁ~、この改悪は本当に残念です。新NISAの施行など、投資家にはポジティブな政策を行った岸田内閣ですが、申告の自由度を奪うこういった変更はダメですね。。。
(過去エントリー↓)
「住民税申告不要制度に‟経過措置”は期待できない」

まぁ決まったことは仕方ないので、今年度は株式の譲渡所得(特定口座;源泉徴収済み)は、所得税・住民税共に「申告する」予定です。

特定口座(源泉徴収)なら「申告不要」にして国保税を抑えた方が良いのでは?と思った人はFIRE上級者です(笑)。

あえて申告する理由は、今年も数々の所得控除が積み上がり、一方で総合課税所得(給与所得等)は少なかった為、(所得控除合計)>(総合課税所得)の状態になっているからです。
この場合、確定申告を行うことで分離課税(譲渡所得)からも所得控除(=その分税金が還付)できるのです。
(過去エントリー↓)
【R4年度確定申告】(入力・申告編)確定申告で譲渡益課税を最大限取り戻す

一方で、(申告不要制度が使えず)住民税にも分離課税所得が計上される為、国保税は間違いなく上がります
ですが、現時点の見込みでは申告した方がトータルでお得になる計算です。ま、詳しくはデータが揃った時点で国税庁の『確定申告コーナー』でシミュレートしてみるしかないのですが。。。


2.外国税額控除の入力が無くなりシンプルに。

海外口座のETFから完全撤退した為、今年度からようやく外国税額控除の申請が不要になりました(昨年度は海外ETFからの配当収入が僅かに有り)。
(過去エントリー↓)
「海外証券口座(インタラクティブブローカーズ証券)から撤退します」

複雑怪奇な計算ゆえ、ちまたでは非常に評判の悪い外国税額控除ですが、個人的にはお国がいろいろ知恵を絞った末のマニアックな控除(の計算方法)なので、割と気に入ってました(笑)。
上手に使うことでそれなりに還付も頂きましたし、これまで大変お世話になりました!
(過去エントリー↓)
「米国株の配当源泉課税(二重課税)を効率よく取り戻す方法を考える」


3.XML入力を使ってよりシンプルに。

ネット証券など、最近は確定申告用の報告書をXMLファイルで出力する機関が増えています。
これらのXMLファイルを国税庁の「確定申告コーナー」にアップロード、あるいはマイナポータル経由で転送することで、申告データが迅速かつ正確に入力され、非常に便利です。

昨年度はまだ対応機関が少なく使用を見送りましたが、R5年度申告は極力XMLファイルを使い、速く、正確に申告書を作成したいです(とはいえ、100%の信用は置けないので、入力結果は必ずダブルチェックします)。

河野デジタル大臣もXで盛んに宣伝していますね(↓)。最終的に全てが電子データで自動入力できるようになれば、デジタル庁、アッパレです。


R5年度確定申告のプレビューはざっとこんなところです。昨年同様、シンプルにやっつけてさくっと還付を頂きたいですね。

(おわり)

投資リターンは不確実、ポイント還元は確実(改悪されるまでに限る)

NISA関連エントリーが続きます。

2024年からの新NISA、前エントリーのとおり購入商品は決めたものの、購入方法についてはまだ決めていませんでした。
(過去エントリー↓)
「乗るしかない、このビッグウェーブに!(楽天・新NISA向け投資信託を設定)」

この辺り、人によって色々な考えや手法があって興味深いのですが、おそらく判断のポイントは、

①一括にするか?積立てにするか?※
②(クレジットカード等決済による)ポイント還元を考慮すべきか?否か?


の2つだと思います。
※①つみたて投資枠は毎月あるいは毎日の“積立て”が前提となっていますが、ボーナス設定を使うことにより、「ほぼ一括投資」が可能です。詳細は九条さんのブログを参照ください。
(参照リンク↓)
「新NISAをハックする(2) つみたて投資枠も最速で埋める方法」 ~FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記~より

私自身は、数日間悩んだ結果、以下の設定で行くことにしました(↓)。



この設定にした理由は2つ。

(1)そもそもビビりであり、新NISA投資枠(月30万/年360万)を上限一杯まで使うにしても、極力時間分散させたい。

よって、つみたて投資枠と成長投資枠のいずれも毎月定額の積み立て、且つ、月内でも1日と15日に購入日を分散します。

まぁこれは来年以降、リーマンショックやコロナショック級の暴落があった時の為の(心理的な)保険みたいなものです。
(過去エントリー↓)
「コロナショックは格好の“リスク許容度チェッカー”だった?」
「ドルコスト平均法は株価暴落時の精神安定剤」

ちなみに、一括投資と積立て投資とで理論的な優劣はなく、(資金が用意できるなら)1日でも早く市場に資金を投入できる一括投資が僅かに有利というのが定説です。
(参考リンク↓)
「ドルコスト平均法で起こりうる3つの弊害」 ~山崎元 トウシル~より


(2)クレジットカードの積立て上限額引き上げが(楽天証券含め)各社適用されていない。

新NISAにあわせ、現在5万円と規定されているクレジットカードによる積立て投資の上限の引き上げが検討されています。
(参考リンク↓)
「金融庁、クレカ積立額引き上げ 新NISAへ月30万円案も」

順調にいけば、2024年中にも各証券会社で対応が始まると予想します。現時点で新しい上限額は分かりませんが、成長投資枠も積み立て投資にしてるのは、その為の準備でもあります(→適用開始次第、クレジットカード払いに切り替え)。

投資リターンは不確実、ポイント還元は確実(改悪されるまでに限る)ということです(笑)。

仮に(1)(2)の思惑が外れ、結果として年初一括投資が有利だったとしても、後悔はしません。未来のことは誰にも判りませんからね。

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ところで、普段は話題が無いとかやることが無いと揶揄されるインデックス投資界隈ですが、新NISAのおかげで最近はタイムラインが非常に賑やかで、見ていても楽しいです。

(入金額はさておき)長期的に見ればこのような投資手法の違いは些細なことですから、新NISAの話題で盛り上がった結果、インデックス投資が広く認知されて、皆さんの資産形成が進めばそれこそハッピーではないでしょうか?

(おわり)

ビビり(=臆病者)と言えば、投資界隈ではバイブルにしている人も多いこの本です(↓)。