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「サイコロジー・オブ・マネー」は投資やリタイアの‟方法論”に飽きた人におススメの1冊

モーガン・ハウセル著のサイコロジー・オブ・マネー(The Psychology of Money)を読みました(↓)。



(何度か書いてますが)すでに自身の投資スタイルはほぼ確立しているので、投資関連本を読むときは、具体的な投資手法よりも、寧ろ著者がその結論に至った『背景』や『ストーリー』を楽しむのが主な目的となっています。
(過去エントリー↓)
「投資本はエンターテインメントと割り切って楽しむ」

本著、サイコロジー・オブ・マネーも、投資手法に関する部分は最小限に留め、主に投資に関する『心理的な事実』にフォーカスした本だったので、今の個人的嗜好に合致し非常に楽しめました。

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ネタバレにならない程度に、個人的に印象に残った部分を自身の過去エントリーと一緒に引用します。

「成功とはいい加減な教師だ。賢い人にも、‟自分は負けるはずがない”と思わせてしまう」(中略)同じことは逆の場合にも当てはまる。「失敗はいい加減な教師だ。たまたま運悪くリスクが現実化してしまっただけの場合でも、賢い人に‟自分の判断は最悪だったと”と思わせてしまう」 ビル・ゲイツ ~第2章 運とリスク~より

そう、運とリスクは過小評価したり過大評価してはいけないのですよね。金言です。
(過去エントリー↓)
「運(Luck)をきっちりつかむ」

「従来の心理学が考察してきた客観的な諸条件のどれよりも、人間に幸福感をもたらす信頼性が高い要因は、「自分で人生をコントロールしている」というはっきりとした感覚があることだ」
 アンガス・キャンベル(心理学者)、~第7章 自由~より

「真の成功とは、ラットレースから抜け出して、心の平穏のために生きることである」 ナシーム・タレヴ ~第20章 告白~より

いずれも、アーリーリタイアFIRE(Financial Independence, Retire Early)の一番のメリットですね。私もこれら(自分の人生をコントロールしているといる感覚&心の平穏)を得る為にアーリーリタイアFIREしました。
(過去エントリー↓)
「アーリーリタイア・FIRE、前倒しの5年間を再評価する」
「‟小さな夢”を叶えたいならFIREがおすすめです」
「アーリーリタイア、FIREの3大メリットを考える」
「FIRE (Financial Independence, Retire Early) を志向する若者は世界共通」
「45歳でアーリーリタイア(セミリタイア)しました」

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上記はあくまで個人的に印象に残った部分なので、おそらく百人がこの本を読めば、百人なりの新たな発見を得られると思います。

特に、著者のモーガン・ハウセルは現役の金融のプロフェッショナルでありながら、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)にも寄稿する一流のコラムニストなので、自己の持つ膨大なレファレンスから選りすぐりの引用を紹介しており、誰が読んでも楽しめると内容になっています。

引用を多く使うという点では、日本人作家では橘玲氏に近いでしょうか?橘氏の方がもう少しマニアックですが。
総じて、(ブロガー本も面白いのですが)あらためて文章を書くプロフェッショナルは一回りも二回りも違うな、という印象でした。

今年のベストセラーでもあり、おそらく誰が読んでもハズレは無いのではないでしょうか?夏休みの課題図書として多くの投資家におススメできる1冊です。

(おわり)

ナシーム・タレブの最新著書です。今度読んでみたいと思います(↓)。

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「無職おじさん」にかつてない追い風が吹いている

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出典:アニメ「異世界おじさん」(KADOKAWA)

何度も書いてますが、アーリーリタイアFIRE後は実家の敷地内にミニマルハウスを建てて暮らしています。
(過去エントリー↓)
「FIRE後に賃貸派から持家派に転向した理由を考える」
「アーリーリタイアとミニマルハウス(最小限の家)の相性はとても良い」

敷地内には両親の畑(家庭菜園)があるので、この時期は毎日収穫された夏野菜の恩恵にあずかっています。
まぁ代わりにいろいろと畑仕事を手伝わされるのですが、時間もあるし新鮮で美味しい野菜の為なら全く問題無し!

で、今週の平日の朝のできごとです。

実は隣家の畑もウチの畑に並んでおり、私が朝、野菜(獅子唐)を収獲している時にはじめて声を掛けられました。

隣人:「最近(地元に)帰ってきたみてーだけど、仕事は何してんだ~

出たよ、この質問。。。どうやら平日ずっと家にいるのはうすうすバレていたようです(苦笑)。やっぱり田舎だと怪訝がられるんだな~、と改めて思いました。

がしかし!ここで常々用意していた一言を呪文のように放ちます。

私:「いや、あれですよ。最近流行りのテレワークってやつで、家で仕事してます。

隣人:「あぁ~そうか~最近増えてるみて~だもんな。じゃぁたまには会社行ってるんだな!

私:「そうですね、たまには行ってますね(ほとんど行ってないw)

そう言うと妙に納得されて、(収穫も終わったので)短い会話は終わりました。

ちなみに、少しだけ罪悪感はありますが、ウソは言ってないです(笑)。
(過去エントリー↓)
「クラウドワーク・ギグワークの拡がりはFIREに追い風」
「完全リタイアが不安ならまずは『リモートワークでバリスタFIRE』をしてみては?」
「セミリタイイーのWork From Home (ワークフロムホーム)」

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いや~、FIREやアーリーリタイアを目指していて将来は田舎暮らしを考えている皆さん!本当に良い時代になりましたよ~。

いい大人が昼間から自宅でぶらぶらしていても、『テレワークです』とか『リモートワークです』と言えばそれで納得される時代になったのです。
おそらくNHKあたりがさんざん吹聴しているのでしょう、田舎に住む高齢者にもテレワークとかリモートワークという言葉はかなり浸透している様子です。

というわけで、2・3年前まではアーリーリタイアやFIREの一番の心配事であったいわゆる世間の目は、今は『テレワークです』とか『リモートワークです』という魔法の呪文を唱えれば、あっというまに解決してしまうという実体験のエピソードでした(笑)。

最後に、その日に収獲した野菜の写真を載せますね(↓)。

(おわり)
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FIRE済みの50代にはカウチポテトポートフォリオが心地よい

竹川美奈子さんご紹介の日経の記事(↓)を読んで、約8か月ぶりにポートフォリオのエントリーです。

(ポートフォリオ関連の過去エントリーはこちら↓)
「2022年のアセットアロケーションはよりシンプルに」
「売却リバランスでリスク・非リスク資産比率を調整する」
「NISA(つみたてじゃない方)を売却しリバランスを行いました。」

さて、経験則から導き出されたというリスク資産比率「100-年齢」のポートフォリオですが、投資家界隈ではちょっと保守的すぎでは?と感じる人が多いかもしれません。でも私はこの考え方が好きで、実施にポートフォリオを決める際の1つの指標にしています。

また現在私は50歳なので、この経験則にしたがえば、理想的なポートフォリオはちょうどリスク・非リスク資産比率が50:50になる、いわゆるカウチポテトポートフォリオ(※)ということになります
※米個人資産運用コラムニストのスコット・バーンズ氏が提唱したポートフォリオ

で、2022年8月現在の自身のポートフォリオはどうなっているかというと、ダダーン!こちらです(↓)。
portfolio.jpg

はい、見事なカウチポテトポートフォリオですね。

ちなみに株式は全て全世界インデックスです(特定口座の2559ETF+NISAiDeCoの楽天全世界株式インデックスファンド)。また債券は全て日本国債変動10年(=みなし非リスク資産)です。

2022年はウクライナショックやインフレショックなど軟調な相場が続いていますが、このリスク資産50%(実際には45~55%が許容範囲?)のポートフォリオの良いところは、比較的保守的な為、相場下落時のダメージが少ないところです。
実際今年一番成績が悪かった月で下落率が-4.8%(年初来)でした。(円高にも助けられましたが)ちまたでは随分と退場者も出たらしい荒れた相場の中、余裕の巡行ですね。

カウチポテトポートフォリオを一言で表すなら、『上昇相場にはある程度追従し、大きめの下落相場でも致命傷にならない』といったところです。まさにFIRE済み、アーリーリタイア済みの人にうってつけのポートフォリオだというのが、(ほぼこれに近いポートフォリオで)リタイア後の5年間を経過した実感です。

もちろん、マーケットがイケイケの時には少々物足りないですし、投資‟活動”が好きな人にはつまらないでしょうけど、投資自体に余り関心がない私にはピッタリのポートフォリオなので、これからの数年間もこのカウチポテトポートフォリオと付き合っていこうと思います。

(おわり)

カウチポテトポートフォリオという言葉を知ったのはアーリーリタイア界の大御所、NightWalker氏のブログでした(↓)。