共通報告基準(CRS)による海外資産の把握は着実に進んでいる

先日、HSBC香港より見慣れないメールを受領しました。

HSBC香港に関する関連過去エントリーはこちら↓>
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「HSBC・銀聯カードを使いこなす」
「HSBC・銀聯カードを使いこなす・パリ編」
「HSBC・銀聯カードを使いこなす・ロンドン編」
「外国語のコミュニケーションはメラビアンの法則を意識する」
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それによると、何やらCRS(Common Reporting Standard:共通報告基準)と香港の法律により、Tax-Residency(税務上の居住地)とTIN(Tax Identification Number)情報の提出が必要とのことです。
Tax Residencyの登録が無いと、どうも今後は株式購入などの取引が制限される様子。
<国税庁のCRSページはこちら→「共通報告基準(CRS)に基づく自動的情報交換に関する情報」

そういえば少し前にも、米インタラクティブブローカーズ証券(Interactive Brokers証券)からTax-ResidencyとTINの再確認がありました。記憶によればこちらは昨年ごろからAnnual(一年毎)でTax-Residencyのチェックが始まっています。

ちなみに日本におけるTIN(Tax Identification Number)は、マイナンバーがそれに該当します。詳細はOECDの下記サイトを参照下さい(↓日本の国旗をクリック)。
<参照サイト→「OECDによる各国のTIN情報を集めたサイト」

ニュースや書籍等では知っていましたが、各国政府や徴税局の情報連携による海外資産の把握(と脱税防止)はますます進んでいるようですね。今回の件でもそれを実感しました。
オフショアやタックスヘヴンでの資産隠しや税金逃れは今後不可能になっていくでしょう。まっとうな世の中の流れだと思います。

まぁ自分の場合、たいした額の海外資産もありませんし(国税庁への海外資産報告義務〔日本円で5000万以上〕以下)、そこで発生する配当利益等もきっちり確定申告してますから、後ろめたいことは何もありません。
今回のHSBCからの要求に対しても、指示通りにHSBCアカウントにログイン後、メニューから[My Banking]→[My Tax Residency Details]と進み、Tax-Residency(プルダウンして日本を選択)と、12桁のマイナンバーを入力して程なく終了しました。

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さて、日本にいながら手数料の安い海外ETFや国債分散インデックス投資信託を気軽に購入出来るようになった昨今、わざわざ海外口座を開いて資産運用を行うメリットはほとんどありません(というか、NISAiDeCoなど各種減税・控除制度が使えないデメリットの方が大きいかも)。

それでも海外口座を持ち続けているのは、(まだ投資環境が整ってなかった)過去の経緯によるものと、あとは100%“趣味”の世界です。

(今回のように)世界の経済や金融の流れを知ることにも繋がりますし、多少なり国内銀行にないメリットもあるのでしばらくは海外口座を保持する予定でいます。ですが、CRSによる各国政府間の海外口座情報の共有は間違いなく進んでいるので、良い子の皆さんはしっかりTaxResidencyとTINを銀行に報告しておきましょう。

(おわり)

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個人向け国債(変動金利型10年)の隠れ利回りは0.3%

これまで流動資産・低リスク資産の置き場には、主にネット銀行の円定期預金を利用してきました。
<→過去エントリー:「生活防衛資金を円定期預金で確保する」

しかし、『世界のエリート投資家は何を考えているのか(↓)』で紹介されている、レイ・ダリオによるオールシーズンズ・ポートフォリオ戦略を知ってから、株価急落リスクやインフレリスクに備えて、低リスク資産の一部を個人向け国債に置き換えることを検討していました。
<→過去エントリー:「レイ・ダリオのオールシーズンズ・ポートフォリオを取り入れてみる」



そして先日ようやく、楽天証券でまとまった額の個人向け国債(変動金利型10年)を購入しました!
この決断を後押ししたのが、各ネット証券で実施しているキャンペーンです。

ご存知のように、日銀のマイナス金利政策により、現在の個人向け国債(変動金利型10年)の利回りは最低レベルの0.05%。
しかし(!)、ボーナスシーズンである6月と12月には、多くのネット証券でキャッシュバック等のキャンペーンが行われているのです。例えばこちらのブログによくまとめられています(↓)。
<→参照リンク:「個人向け国債キャンペーンまとめたので購入して現金や商品券などを貰いましょう」~1億円を貯めてみよう!chapter2~より>

今回私は、楽天証券で個人向け国債(変動金利型10年)を1000万円分購入したのですが、この場合、3万円分の楽天ポイントが貰えます。つまり利回りは0.3%です。

ポイントなので実際の利回りじゃないでしょ、というツッコミがありそうなので、そういう方には“楽天ポイントを現金化する方法”を紹介します(例えばこちら↓)。これでリアルに0.3%の利回り、しかも満期時ではなく翌月に入手出来るというのも大きなメリットです。
<→参照リンク:「楽天ポイントを投資信託して現金化するベストな方法」~マサオカブログ~より>

更に、よく知られているように10年債と言っても1年後に間近2回分(1年分)の金利を支払えば中途換金できますから、これはもう実質キャンペーン金利のついた1年間の定期預金と言っても差し支えないでしょう。

まとめると、キャンペーン期間中にまとまった額の個人向け国債を購入することで、
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・国により元本が保証され
・定期預金より利回りが良く(各ネット証券によって異なるが最大~0.3%程度)
・インフレにも強い
・1年後には間近2回分の金利を支払えば中途換金可能
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という、ややリターンは低いものの、理想的な低リスクの金融商品となる訳です。

一方国債ということで、心配なのが日本の財政破綻(ディフォルト)リスクです。このまま社会保障費が膨らんでいけば、財政がいつか突然破綻する可能性も無いとは言えません。が、そこまでの道のりは非常にゆっくりとした(しかし確実な)ものでしょう。
10年、20年というスパンで考えた場合、これは大きなリスクですが、2、3年といった短期の流動資金置き場としては問題はない、というのが現時点の私の考えです。※何の保証もありません、あしからず。

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さて、今回レイ・ダリオオールシーズンズ・ポートフォリオ戦略に触発され、低リスク資産の一部を円定期預金から個人向け国債(変動金利10年)に移行しましたが、まだまだ目標比率(最大40%程度)には届いていません。
よって、今後も定期預金の解約タイミングで、個人向け国債への移行を進めていきたいと思います。

なお、個人向け国債購入キャンペーンについては、すでに終了したネット証券も多いですが、次回(12月)以降の為にも、多少でも皆様の参考となれば幸いです。

(おわり)

↓日経編集委員の田村正之氏の新刊。税制優遇を活用した資産形成について学べる超お勧め本です。

忘れた頃に節約の余地は見つかる

アーリーリタイア・セミリタイア後の生活で最も大事なことは何かと聞かれれば、おそらく日々の節約(Saving)と答えます。
よっぽどの資産がある人は別にして、アーリーリタイア・セミリタイアした人の資産はたかだか数千万~1億円ですから、日々の節約なくして、リタイア生活は立ち行きません。

節約に関しては、これまでも車や携帯電話のコストについて記事にしてきましたが(↓)、

<参考過去エントリー>
「通信費を削減する(2017年編:少しの不便を受け入れれば節約効果は大)」
「車を持たないと圧倒的に生活コストが安い」
「クルマ支出を最小限にする」

生活のランニングコスト(光熱・通信費)に関しては、もうほとんど節約の余地はないと思っていました。

例えば、先月(2018年5月)の住居・車費を除いたランニングコストは以下のとおりです(いずれも税込み)。

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電気代:2,413円(九州電力)
ガス代:2,380円(西部ガスエネルギー・プロパンガス)
上下水道:2,531円(地元水道局)
携帯電話:1,342円(イオンモバイル格安SIM データ1Gプラン+SMS×2台)
インターネット: 3,112円(ラクーポンWiMax2年プラン)
合計:11,778円
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2人暮らしなら十分低いですよね。。。しいて言えば、プロパン→都市ガスに変わればもうちょっとガス代が安くなるのでしょうけど、ガス供給ラインは住宅とセットなので致し方ありません。家賃は古いUR住宅なので十分安いですし。
<→参考過去エントリー「アーリーリタイア後の住居問題を考える」

ところが最近ネットを徘徊していて、ある再生エネルギー系の電力会社に切り替えることで、電気代が安くなる可能性があることに気づきました!それが「Looopでんき」です。

実は電力会社変更による電気代節約は前にも検討していたんです。が、その時点では九州電力よりも安くなる電力会社はありませんでした。
その後Looopでんきが九州でサービスを開始したことを知り、5月使用量の実績でシミュレーションを実施したところ、

・1ヶ月あたり▲410円(5月実績ベース)
・年間で約▲3,728円(シミュレーションベース)

の節約が見込めることが判りました。

たった4千円弱か。。。と思われるかもしれませんが、ギリギリまで節約したインフラコストで年間4千円は小さくありません。
他の電気会社で検討した限り、せいぜい毎月数10円の節約(誤差範囲)でしたから。。。。

ところでLooopでんきの良いところは“基本料金がゼロ”なところです。電気使用量が少ない・あるいは基本料金が高い家庭では、節約効果がかなり見込めると思います。
切替期間も約1ヶ月半と許容範囲でした(6月3日にインターネットで申し込み、切替えは7月17日予定)。
※地域によって差があると思われます。

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これまで携帯電話代やインターネット代等、継続して節約を行ってきたので、正直もう節約の余地は無いだろうと思っていました(エクストリームな手段を除く)。
が、今回の電気代のように、定期的に新しいサービスをチェックすれば、未だに節約の余地が見つかることを体感しました。今後もまだまだ節約の余地がないか、面倒くさがらずに情報をチェックしていきたいと思います。

皆さんもコマメに節約のネタを探してはいかがでしょうか?意外なところに節約の芽が転がっているかもしれませんよ。

(おわり)


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