FC2ブログ

2008年のリーマンショック(金融危機)当時を思い出してみる

今月はリーマンブラザースの破綻を端に発した2008年の金融危機(英語ではFinancial Crisis of 2008など。“Lehman Shock”は和製英語です。)からちょうど10年ということで、日経の記事を皮切りに、著名投資ブロガーの間で関連した記事が目立ちました(↓)。

<参考リンク>
「資産下落の耐性高める リーマン危機10年 次に備え配分を」~日本経済新聞~より
「日本経済新聞(2018年9月1日朝刊)にリーマンショック後10年をふり返る良記事あり! 」~梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー~より
「リーマンショックから10年。あの時を思い出す。」~【L】米国株投資実践日記~より

そんな自分も、誰かの参考になるかと思い、当時のことを思い出して記事にしてみます。

-----

思い起こせば、それまで株主優待チケットを目当てにANA株しか買ったことのない自分が、橘玲氏の「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方(↓)」を読んで雷のようなショックに撃たれ、(当時アメリカに駐在していたので)早速E*TRADEに投資口座を開いてETFによる国際分散投資(銘柄はまんま本の通りにSPY, EFA, EEM)を始めたのが、2008年の初めでした。


注)国内の投資環境がかなり改善され、改訂版から当時の米国ETF投資に関する記述は削除されていることに注意。

その後しばらく経ち、その年の9月に起きたのがリーマンブラザーズ投資銀行の破綻と一連の金融危機(いわゆるリーマンショック)でした。

そして忘れもしないのが、リーマンブラザース破綻の数日後に、テキサス州ダラス郊外のハンバーガーレストランでお客さんとランチミーティングをしていた時の風景です。
(ところで、米人のハンバーガー好きは何なんでしょうね(笑)、といいつつ本場のレストランで食べるハンバーガーは非常に美味しく、私も嬉々として食べてた訳ですが。。。)

店内に設置された全てのTVで株価急落とその後の乱高下を逐次報道しており、お客さん全員(大部分が白人の中年男性)がそのニュースに釘付けでした。
なんせTVを見ている今その瞬間に、ダウ平均株価が100ドル、200ドルとどんどん急降下していくんですから(冷や汗)。
もう恐怖を通り越して、いったい何が起こってるんだ(米人風に言えばWhat a hell is going on !?)という感じです。

それから数ヶ月間、時折投機的な上昇を見せつつ株価暴落は続くのですが、“金融”危機ということで当初は実体経済への影響は少ないのでは?という見方が大勢だったと記憶しています。
が、その後米国経済のセンチメントが急降下し、実態経済(製造業の業績や失業率)も急激に悪化したのはご存知のとおり。アメリカ経済って基本個人消費頼みですし、個人資産も極端に株式に振っているので、市場のセンチメントがダイレクトに実態経済に反映される、という事実をまざまざと見せつけられた半年間でした。

実際、リーマンショックからほどなく担当していた顧客からの発注が“ゼロ”に(!)。発注数“0”なんて数字それまで見たことなかったわ。。。
そしてその後はボーナスカット、社内で大規模なリストラが断行され、この辺り、当時同じような境遇の人は非常に多かったかと。。。

当時の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

-----

ところで大変な状況な中、幸運なことも幾つかありました(↓)。

・暴落で株式資産がほぼ半分に下落したのにかかわらず、まだ投入資金が少なかった為、含み損が数千ドル程度で済んだこと。
・年が明け2009年になって、(恐る恐るですが)小額でETFの定期購入を再開、結果として安価でETFを仕込めたこと→その後マーケットが回復するまでの数年間の投入資金が、アーリーリタイアに至る資産形成の大きなベースになってます。

反面、もっとこうすれば(出来れば)良かったなと思うことも少々(↓)。

・リーマンショック直後は恐怖感から追加投資を凍結してしまったのですが、現在利用しているiDeCoNISAのように、機械的に積み立て投資が継続出来ていれば(あるいは当時そういう制度やシステムがあれば)更に投資益が増えたであろうこと。
※ただし!あの恐怖感の中で“人による”追加投資の判断はもはや不可能でした。iDeCoやつみたてNISAのような機械的に積み立てるシステムは本当に有効ですよ。

-----

さいごに、過去エントリーに絡めて、暴落をやりすごした教訓をまとめると以下のとおりです。

1.(暴落時にはとても冷静でいられないので)自動積み立て投資はホント大事→今すぐiDeCoやつみたてNISAをはじめよう。
(参考過去エントリー→「老後資金の準備は積立NISA+iDeCoで十分じゃない?」
「ドルコスト平均法は株価暴落時の精神安定剤」

2.(いつ起こるかはさておき)マーケットの暴落は必ずある、そして実体経済(=自分の仕事や家計)への影響は回避出来ない→好調相場に浮かれず、生活防衛資金を確保しよう。
(参考過去エントリー→「生活防衛資金を円定期預金で確保する」

3.(とはいえその後の回復を考えれば)長期的にみて“人類の経済活動が続く限り”世界経済は右肩上がりで拡大する。→国際分散投資を続けよう。
(参考過去エントリー→「株式ポートフォリオをVTライクにする」

これらを自戒しつつ今後も投資活動を続けていきます。

(おわり)
スポンサーサイト

マンションに住むなら4階~7階に住むのがベスト(個人差有り)

9月に入っていくぶん落ち着きましたが、今年は日本全国で記録的猛暑が続きましたね。
私の住んでいる福岡県も例外でなく、内陸部より多少マシなものの、35度前後の気温が2ヶ月近く続いてさすがにバテました。

以前書いたように、アーリーリタイア後はURの集合住宅(高層住宅の5階)に住んでいるのですが、猛暑の割りにはエアコンの使用回数が少なかったのはグッドサプライズでした。
<関連過去エントリー→「アーリーリタイア後の住居問題を考える」

ところで、私はこれまで10回以上の引越しを経験している、つまり10箇所以上の賃貸住宅に住んだのですが、これまでの経験から、住むなら4階~7階位がベストの住居環境だと思うようになりました。
<関連過去エントリー→「モバイルな住居環境を選ぶ」

以下にその理由を挙げてみます。

-----

1)夏の暑さが緩和される。
今年の夏の酷暑をはじめ、なんと言ってもこれが最大の理由。とくに地方に多い(大○建託などの)木造アパートの2階は、断熱効果も悪く真夏の暑さは醜くかったです。
高層住宅(10階以上)の低~中層階なら、断熱効率も比較的良く、日中は日陰になる時間も多いので、夏でも朝・夕は比較的涼しいです。一方で4階以上であれば、(よっぽどの住宅密集地でなければ)一定時間の日当たりも確保出来るでしょう。
今後も地球温暖化で毎年猛暑が続きそうなことを考えれば、暑さ対策としては低~中層階がベストかと。

2)虫が少ない。
私はO型なので夏の間、蚊にはめっぽう刺されやすいのですが、今年は自宅での虫刺されが奇跡的にゼロ(!)。猛暑で蚊が少なかったことも影響してますが、外ではしっかり刺されているので明らかに効果あります。ちなみに諸説ありますが、4階以上で急激に蚊は少なくなるそうです。
更に、新潟から福岡に引越してきたのでゴッキーとの遭遇はある程度覚悟していたのですが(ちなみに新潟ではほとんどゴキブリ見ません)、こちらも室内での遭遇はゼロ。ちなみにゴキブリは這い上がれるので、高さよりも寧ろ建物の古さに依存するとのことなので単に幸運なだけかも。。。いずれにしても虫が少ないのは非常に助かってます。

3)人体への悪影響が少ない。
高層階に住むとなると、多少なり人体への影響が気になるところ。しかし7階くらいまでなら見晴らしもよく、且つ地面までの目線が近いので、恐怖感もだいぶ和らぎます。ちなみに私、10階以上の高層階はいくら眺めが良くても落ち着きません。超高層のホテルなど、夜は気になって眠りが浅くなってしまったりします。

4)災害時に安全が確保されやすい。
まず、水害や津波があったとしても4階以上ならほぼ大丈夫でしょう。
火災に関しても、(火の出所にもよりますが)7階程度までなら非常階段で非難できるレベルです。
私は心配性なのでよく頭の中でシミュレーションするのですが、今住んでる5階から、最悪飛び降りたとしても(地上階にアーケードの屋根があるので)足は折れても命は助かるのではないかと踏んでます。ま、現実にならないことを祈りますが(笑)

-----

という訳で、以上が「マンションなど高層住宅に住むなら4~7階がベスト」な理由ですが、如何でしょうか?

少し前のドラマでは高層マンションの階層によるマウンティングが話題になりましたが、そんなの都心だけですし、究極的には自分のプライオリティ(何を一番重要視するか)で部屋を選べばいいと思いますけどね。
ま、本当はそれ以上に重要なのは、いつでも引っ越せるように賃貸(あるいは容易に売買出来る物件)を契約することでしょうけどね(笑)。

少しでも誰かの参考になれば幸いです。

(おわり)


FIRE (Financial Independence, Retire Early) を志向する若者は世界共通

先日Japan Times Alphaを読んでいたところ、気になる記事を見つけました(元記事はこちら↓)。
「Thrifty Germans look to escape the rat race early」~The Straits Times~より

タイトルは「Thrifty Germans look to escape the rat race early」、日本語に訳すと「質素なドイツ人はラットレースからの早期脱却を目指す」といったところでしょうか?内容は、40代でラットレースを抜け出しアーリーリタイアを志向するドイツ人が増えている、という記事でした。

また記事内では、こういった早期リタイア志向はアメリカでは以前よりあるが、最近はFIRE (Financial Independence, Retire Early)と呼ばれている、とも。
これ(FIRE)、初めて聞きましたがいい語呂合わせですね。FIRE(火)という文字どおり“熱い”語感と、早期リタイアがイメージする“静的な”語感の対極性が面白いです。

ここ最近日本では(世界でも?)「人生100年時代」というバズワードが一人歩きし、なにやら死ぬまで働かなくてはいけない雰囲気が徐々に形成されつつありますが(火付け役の書籍はこちら↓)、



一方で早めにラットレースから抜け出し、自由で静かなライフスタイルを志向する若者も徐々に増えてきている、ということですね。
まあ、統計的なデータがある訳ではないので何とも言えませんが、Diversity of Lifestyle=人生志向の多様化、という意味では、こういったFIRE志向は(少なくても先進国の間では)確実に世界に広がってきているでしょう。

そういえば、最近も徘徊先のブログで関連する記事を見つけましたよ(↓)。

「アーリーリタイアを目指す若者(ミレニアル世代)の退職理由は「働きたくないから」が理由ではない」~あきんこの人生を楽しく過すためのお金のブログ~より

こちらはラットレースからの脱却に言及した記事です(↓)。
「【お便りコーナー】配当金の手取りが90万円ですが働かず台湾やタイで生活していくことが可能か?」~海外月5万円生活日記~より

-----

さて、社会・情報インフラが十分整備され、モノがあふれた現代の日本(および先進国)において、ある程度のお金が貯まれば社畜のように一生働く必要はない、と多くの人が気づきはじめています。
そういった人達が従来の仕事を辞めて、自分の好きなことをしたり、あるいは社会貢献をメインにした仕事をストレスのない範囲で続ける方がきっとQOL(Quality of Life)が高まるのでしょう。

最初に紹介したドイツ人の記事でも、伝統的な仕事からリタイアしたドイツの若者達は、ボランティアや社会貢献など、"Quality of Working life"に比重を置いた活動にシフトするのだそうです。

もちろん結婚をし、子供を授かって家族の為に同じ会社で出来るだけ長く働く、という伝統的なワークスタイルも一定以上残るでしょうし、これはこれでスタンダードな幸せの形だと思います(別にディスっている訳でもなく、そうできれば良かったかもという思いも多少あり)。
が、“幸せの有り方”も多様化=diversifiedしている昨今、そうでない“FIRE的な生き方”もこれからどんどん社会に受け入れられていくんだろうな~(あるいは願望としてそうなればいいなぁ)と漠然と思っています。

(おわり)
ブログパーツ