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日本・アメリカ・台湾の住宅事情を呼び方から考えてみる

判りにくいタイトルですいません。
これまで日本・アメリカ・台湾に住んでみて、各国の住宅事情について書いてみたかったのですが、なかなかきっかけがつかめずにいました。

ところが最近、あ、各国での“家の呼び方”ってそれぞれの住宅事情にリンクしているんじゃね?と気づいたので、無理やり記事にしてみます(笑)。
※もちろん個人の経験ベースなので、一般化できるかどうかは微妙なところです。各国の中でも州や地域によって違うでしょう。
なので、あくまでも思考実験として軽く受け流してください。

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1.まずは日本。日本人の家を英語で言う場合、Homeという単語がいちばんしっくり来ます。いわゆる“家=マイホーム”ですね。
Homeからイメージ出来る住居の形は、家族や帰属といったもので、帰るべき1つの場所、そして時々故郷というイメージも内包します。
形態も、東京などの都市部を除いて一軒屋が多く、ことあるごとに、家族・親戚が一堂に集まれる場所となります。
このように、単なる“家=House”以上の何かを、日本人は家に求めているんじゃないでしょうか。持ち家“信仰”とも言いますしね。ある意味宗教か、家に対する強烈なマインドセットかもしれません。
(→関連エントリー「強烈な比較体験だけがマインドセットを壊す(年金・医療費の制度変更を考える)」

2.アメリカ人にとっても、もちろん家はHouseでありHomeなのですが、ときどきProperty(資産)という単語も使います。
これ、アメリカ人の家に関する考え方を如実に反映していると思うんです。つまり米国人にとって、“家=資産(不動産)”なんですよね。
家を手に入れることは、住む場所を確保すると同時に、資産を所有することでもあるんです。
家を資産として見ている分、家に対する特別な思い入れは日本人ほど多くなく、何より頻繁に売買(引越し)します。
(→過去エントリー「モバイルな住居環境を選ぶ」
さらに、普通の会社員でも、住んでいる家以外に投資用に2軒目、3軒目と買いますからね。
なかなかに、家に対しては合理的かつドライな考え方を持ってます。

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話はそれますが、アメリカ人にとって家は資産なので、その資産価値を落とさないよう、周りからいろんなプレッシャーを受けます。例えば新築の家をローンで購入した場合、ローン先の銀行が、家の内装などにたくさん口出してきます。
住宅ローンの多くがノンリコース(ローンが払えなくなった場合は家を手放せば、支払い義務は残らず)なのもありますが、何より、資産としての価値を重視しているからです。古臭い内装にすると次に売れないですから。。。

また、これはアメリカの知人の話ですが、自宅の屋根にソーラーパネルを付けようとしたら、近隣の住民から大クレームを受けたそうです。理由は、地区の景観を損なう(→地区の住宅価値が下がる)からだそうで。。。驚きですよね。
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3.そしてここ台湾ですが、家のことを呼ぶのに良く聞く英単語が、Society
最初は何故Society?と思ったのですが、住んでいるうちに判りました。
台湾の中規模以上の都市では、集合住宅がメインなんですよね。デベロッパーがあるエリアを塀で囲い、その中に何棟もの住居ビルを建てて、一括管理している形態がとても多いです。
小さな町みたいなもんですね。だから“Society=社会”と呼ぶという訳です。

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こんな感じで、家については、国が変われば呼び方も、そして考え方もかなり変わります。

ちなみに、私自身の家に対する考え方はアメリカ人に近いです。もはや持ち家が得とも損とも思っていないですが(→参考過去エントリー「自由とは複数の選択肢を持つこと」)、やはり家は資産の一部だろうという考えが、頭の多くを占めるようになりました。
なので別に家を買ってもいいのですが、その条件は流動性が高い(いつでも売ることが出来る)家であることが大前提となります。

あなた自身は家のことをどう考えますか?
たかが家、されど家。帰属的なものと見るか、資産としてみるか、それとも小さな社会として見るか?
なかなか面白い思考実験だと思います。

↓毎度の紹介ですが、家=資産であることを理解するのに最適な本です。

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