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私がアメリカ個別株投資に消極的な理由

先日、楽天証券のオンラインセミナーに初めて参加してみました。

タイトルは『2018年最初の米国株セミナー!マクロ・ミクロ両面から投資戦略を考える』で、最近twitterのトラックバックを賑わしている米国在住アナリスト、広瀬隆雄氏による講義でした。twitter上の過激な発言とは異なり、時折笑いながら(しかも笑いのツボが良く判らないw)、ゆったりと冷静に話す広瀬氏の解説はとても面白かったです。

セミナーの内容は、タイミング良く(悪く?)米国株の暴落(という表現には賛否あると思いますが)に重なったので、それに至ったマクロ的な要因の分析が前半、そして後半はミクロ的視点として米国主要銘柄の4Q決算を解説でした。

また最後のチャット質問コーナーでは、参加者より特に個別銘柄の質問が多かったように思います。
結局広瀬さんの回答は、どの銘柄も買いあるいは保持OKだったような気がしますが(笑)、総じて米国株には依然としてポジティブという見解でしたね。予想どおりになるかどうかは別にして、米国在住ならではの脱線話も聞けて(最寄のウェルズファーゴ支店が早速閉店されていて大変な思いをしたとか)は凄く面白かったです。次回があればぜひまた参加したいと思います。

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それにしても、米国株投資が流行している(?)こともあるのか、皆さんアメリカ個別銘柄に投資してるんですねぇ。。。
しかも一般的にイメージしやすいApple(APPL)やAmazon(AMZN)だけじゃなくて、BtoB企業のApplied Materials(AMAT)やNvidia(NVDA)といった銘柄にまで。。。個人的にそれが何よりも驚きでした。

いや、単純に「その企業の製品が好き・応援したい!」とか、ある種楽しみとして小額をサテライト投資するのは判るんですよ。。。でもいろいろな方のブログを眺めるにつけ、アメリカ個別株をメインにポートフォリオを組んだりするのは、どうにも個人的に腑に落ちないのです。。。

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そこで、私がアメリカ個別株投資に消極的な理由を考えてみたのですが、おそらく2つに集約できると思います。

1つ目は、そもそも個別企業の株式(=近い将来の業績)が上がるか下がるかなんて、例え中の人でも判らないと最近実感したためです。

自分は半導体関連の中堅会社に長く勤めていたのですが、辞める直前にかなりの勢いで自社株が上昇する局面に遭遇しました。しかし私、つまり“中の人”から見た視点では、M&Aで組織はぐちゃぐちゃ、有能な人材はどんどん辞めていき、会社の将来について全く悲観的な状況でした。そんな中、市況だけで株価が急上昇するのですから何とも言えない違和感と諦めがあったものです。

つまり、その会社の状況を良く知る“中の人”でさえ将来の企業業績なんて読めないのに、ましてや外から他人様の会社の成長を予想するなんて絶対無理!というのが、その経験からの持論です。

2つ目は、個人的に投資には“Creditibiliy(クレジティビリティ)”が非常に重要と信じているからです。
(参考過去エントリー→「国際投資の判断にはクレジティビリティが必要」

なのでアメリカ株に投資するなら、少なくても米国に住んで(もちろん国際企業が多いですがそれでも米国が主戦場なはず)、それらの企業が生み出すプロダクトがどのように社会に関わり、そしてインパクトを与えているのか、“実感として理解・体感する必要がある”、と思うのです。そこまでしても(BtoC企業ならまだしも)BtoBの企業価値なんて全く想像できなさそうです。

もちろんバランスシートや過去の業績、市況環境(マーケット)から、高確率で有望かつ割安な銘柄を見つけられる投資センスを持つ人には問題ないでしょうが、おそらく一般投資家の大半は(私と同じように)“そう思い込んでいる”だけではないかと。

このような2つの理由により、投資センスの無い私の結論は、一般投資家はインデックス投資をメインに据えて、“ちょっと投資を“楽しむために(Just for a fun)”、サテライト投資でアメリカ個別株に小額投資するのが、無難じゃないかな~と思うわけです。

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もちろん未来のことは誰にも判りません。誰かが選んだ個別銘柄が大化けする可能性も十分にあります(そして紙くず(データくず?)になる可能性も同じくらいある)。
まぁどんな投資戦略をとるにせよ、まずは自分が納得できる投資戦略をとって、予想された程度のリターンが頂ければ十分幸せですよね。

まだまだボラティリティの高い相場が続きそうですが、皆さんも退場しないように何とか踏ん張っていきましょう。

(おわり)

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ドルコスト平均法は株価暴落時の精神安定剤

アメリカ2月雇用統計の発表後、インフレ懸念による債券価格上昇に伴って株価が暴落しています。2/2のダウ工業平均で-666ドル、今日2/5の日経平均も一時600円以上下がりました。
まぁ年初以来、世界の株価は一辺倒に上昇していたので、リーマンショック以来の暴落幅(1日あたり)とは言え、現時点では過度の株価上昇を警戒した調整の範囲内でしょう。

ところで、こういった株価暴落時の一番の処方箋・精神安定剤は、やはりドルコスト平均法による積立て投資だと個人的に思います。
ドルコスト平均法(Dollar Cost Averaging)についての詳しい解説はこちら(↓)
参考リンク:「投資初心者必見!ドルコスト平均法って万能なの?」(All Aboutマネー より)

ドルコスト平均法そのものについては、“理論上は全く優位性が無い”というのが一般的な解釈です。むしろ「持続的な経済成長に伴い、世界株価は長期的には上昇していく」という予測(期待)に沿えば、機会損失を避けるべくできるだけ早く一括投資するのが最も有利なはずです。この辺りの詳しい解説はこちら(↓)
参考リンク:「ドルコスト平均法について整理する」(山崎元 トウシル より)

がしかし!人間は全くもって感情的な動物です。株価暴落時にも悠悠と構えてられる(ドルコストで安く株を仕込むことが出来る為)という心理的なメリットだけでも、特に長期で資産形成を目指す一般投資家にとって計り知れません。

という訳で、私は「通常NISA」でなく「つみたてNISA」を選択し、さらに毎月定額投資、つまりドルコスト平均法で世界株式に積み立て投資を行っています。
(→過去エントリー)「「現行NISA」か「つみたてNISA」か、それが問題だ。」

ちなみに「どんな相場の変動にも決して動じないぞ!」という強靭な精神の持ち主には、つみたてNISAでも“理論上最も有利”と言われる年初一括投資をするオプション(テクニック)があります。これについては様々なブログで紹介されているので、参考リンクを貼っておきます(注:NISAを取り扱う金融機関によって設定方法が異なります)。
参照リンク:「【問い合わせ回答】積立NISAで一括投資という裏ワザ」(つみたて次郎の貧乏投資日記 より)

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いずれにせよ、株式は幾多の上昇・下落局面を経て長期的には緩やかに上がっていく、と私は考えているので(※世界分散投資の場合。日本のように局所的な市場では数十年の横ばいや下落も有り得る。)、間近のような株価の上昇・下落に一喜一憂せず、たんたんとしかし確実に投資資産を積み上げていこうと思います。

最後に、ドルコスト平均法の肯定派・否定派それぞれの著作を紹介します。どちらが正しいかはさておき(いずれも正しい、あるいは環境によって異なる、が正解かも)、両著作とも非常にためになる投資本なのでおすすめです。

(おわり)

ドルコスト平均法肯定派の水瀬ケンイチ氏の著作(↓)


ドルコスト平均法否定派の山崎元氏の著作(↓)

100年経っても資産形成のエセンスは変わらない(本多静六『私の財産告白』を読んで)

ここ数日、良くも悪くも仮想通貨に注目が集まってますが、私にとってはまるで近未来の話のようで、全く現実感がありません。
そんな中、投資関連のブログで古典的名著としてよく紹介される、『私の財産告白』(本多静六著)を最近読みました(↓)。



初版は何と昭和26年。執筆時に著者はすでに85歳で、内容は20代からの回顧録ですから、ストーリーそのものはだいたい1890~1900年代のお話です。つまりおおよそ120年(!)前の話になる訳ですよ。

当時の作品がこうやって今も文庫として読める(=時代を超えて需要がある)のも驚きですが、更に100年以上前に書かれた主張や考察が今現在でも全くとして色褪せない、という点に驚愕です。

つまり、(あとがきにも書いてありますが)本書の内容は極めて一般化されたお金の指南書として、いつの時代も有効なわけです。古典って単純に凄い、素晴らしいです。

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その“極めて一般化されたお金の指南”の具体例として、本書に書かれた内容を近年出版された投資本と比べてみます。

例えば、「本多式四分の一貯金法」として、通常収入X1/4+臨時収入X10/10を天引き預金して貯蓄(=投資の原資)に廻すといった天引き預金による手法は、竹川美奈子氏の「たりないお金」を初め、多くの初心者向けの節約本・投資本に必ず紹介されています(↓)。



また、そうやって貯めた貯蓄を“雪だるまの芯”として、投資に廻し時節を待つ。などはまさに複利の重要性を説いており、言葉そのままにウォーレン・バフェットの著書「スノーボール」や、複利の重要性を説いた数多くの投資本に共通します(↓)。



さらに、”ことさら日本人はお金(特に不労所得)の話をすれば“けしからん”と非難され、一方でお金が大好きだったり他人の懐具合が気になって仕方ない”、などという指摘には、あぁ、100年経っても日本人のお金に対する習性は変わらないんだなぁ、という深い感慨を持ちました。この辺りは橘玲氏の著作にも良く出てきますね(↓)。



そして極め付きはこちら。
「好景気時代には倹約貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、時期を逸せず巧みに繰り返す。」
まさに金言。私自身はこのようにタイミング投資を行う才能や自信も無いので、一般人にも有効なドルコスト投資法(それ自体、理論上は気休めにしかならないという指摘もありますが)を使っていますが、この金言はインデックス投資家にとって、好況時も不況時も一喜一憂せずにコツコツ投資を継続する、と読み替えることができます(↓)。



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このように現代の投資本・節約本で紹介されている手法や心構えのほどんどが、何と100年以上も前に本多静六氏という“日本人の学者”によって体系化されていたという何とも衝撃の事実。

もちろんテクニカルな面で様々なアップデートは必要ですが、資産形成のエセンスとうものは、あんがい(というか全く)変わらないんだなぁと認識する、とっても有意義な読書でした。

厚い本ではないので、皆さんも機会があればぜひ読んでみて下さい。

(おわり)

セミリタイア後のアセットマネジメント(ポートフォリオチェック)を始めてみる

皆さんは定期的に家計簿をつけたり、資産の確認をしていますか?

私はこれまで家計簿はつけたことがありません。固定費や生活コストは大体把握しているので、定期的に資産の管理だけ行えば十分だと思っています。
一方、資産の確認についても、これまでは1年に1回、マネープランを更新して資産の推移(増減)を確認するだけでした。
(関連エントリー↓)
「F.F.マネープランを更新する(2015年編)」
「F.F.マネープランを作る」

この資産確認(アセットマネジメントポートフォリオチェック等、まぁ呼び方は何でも良いのですが)について、さすがに今年から定期収入が無くなるので、(特にリタイア1年目は)もう少しマメに資産管理をした方がいいだろうなぁと思い、今月から月イチのペースでアセットマネジメント(資産確認と必要に応じたアクション)を行うことにしました。

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アーリーリタイア(セミリタイア)後にマンスリーで資産確認を行う目的は、主に以下の2つです。

1)資産の増減やバラツキ(通常時のバラツキです。2008年のような大規模リセッションが起きた時はおそらくバラツキもくそもないので。。。)を頻度を上げて確認することで、今後の支出ペースとのバランスをとる為。
2)資産の配分(いわゆるポートフォリオですね)を確認し、リスクコントロールにつなげていく為。

ま、何事もこれまで頭で思い描いていた動き(シミュレーション)とリアルな資産の動き違いますからね。こういった試みは必要かなと思っています。時間もたっぷりありますし(笑)。

ちなみに、2018年1月のポートフォリオはこんな感じになりました。

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※預貯金は円預金(普通・定期)です。外貨預金は海外ETFの購入待機資金も含んでいます。


予想どおり、最近の株高で見事にリスク資産(=株式等)が5割以上となっています(汗)。リスク管理的には余り宜しくない状況ですね。
資産運用の教科書的には、リスク資産(株式等)を5割以下に押さえ、残りの5割で株式と相反する動きをとる債券(日本国債)でリスクマネジメントを行うのが正解でしょうか?

が、個人的に日本国債(=日本の財政)ついて全く信用していないですし(ディフォルトの可能性は常にある)、最近の株式債券の動きを見聞きする限り、本来株式と相反する動きをとるはずの債券も必ずしもそうなっていないようです。まぁこの辺り、きっちり勉強および追跡していないですが、ざっくりとそういう印象です。

更に、日本国債を買うことと国内の銀行に貯金することの意味はたいして変わらないでしょうから(ゆうちょ銀行を始め国内の銀行が国債の一番の引き受け先なので)、無(低)リスク資産としてはペイオフの範囲内で現金(円貯金・外貨預金)を保有することにしています。現金であれば、流動性も高いですからね。
(関連エントリー↓)
「生活防衛資金を円定期預金で確保する」

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というわけで、今後はマンスリーで資産状況の確認を行いながら、リスク資産の比率が更に増加するようなら、本年度の収入(=税率に直結)も考慮しつつリバランス、つまり株式の売却も視野に入れていきたいと思います。

このような一連の管理が、私のアーリーリタイア(セミリタイア)後のアセットマネジメントということになります。
基本的にずぼらなので、果たしていつまで続くやらですが、今後もポートフォリオの大きな動きがあれば、記事を更新していきたいと思います。

(↓普通預金は最強の金融商品(だった?)とする橘氏の本。下の方は近々発売の改訂新版(文庫)です。)


iDeCo口座を楽天VTにスイッチングする

いろいろなブログで紹介されたように、本日12/24より、楽天証券のiDeCo確定拠出年金)口座にて、楽天・全世界インデックスファンド(以下、楽天VT)が購入出来るようになりました。
(→参考リンク:「楽天証券のiDECOに楽天VT・楽天VTIが追加!」~つみたて次郎の貧乏投資日記~)

以前のエントリーで書いたように、私の投資指針は『それぞれの投資媒体(一般口座、NISA口座、iDeCo口座)ごとに、全世界分散ポートフォリオを組む』なので、楽天証券に開設しているiDeCo口座ではこれまで、

①たわらノーロード 先進国株式(83%)
②三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド(9%)
③日興インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式(8%)

の3商品で、ヴァンガード社のVT(ヴァンガード・トータルストックマーケットETF)をモチーフにしつつ、全世界分散ポートフォリオを作ってきました。
(→関連過去エントリー「金融機関ごとに全世界ポートフォリオを組む」
(→関連過去エントリー「株式ポートフォリオをVTライクにする」

今日からiDeCo口座で楽天VTが購入出来る!という朗報を受け、さっそく「上記の3商品を全て売却し、全額を楽天VT1本にスイッチングする」売買指示を出しました。これで今後iDeCo口座で保有するのは楽天VTだけになり、リバランスも不要となり、とってもシンプルな構成となります。

また、楽天証券ではNISA口座も所有していますが、こちらはこれまで通常NISA枠で直接買い付けたVT(ETF)に加え、来年1月からつみたてNISA枠で、やはり楽天VTを積立てていく予定です。
(→関連過去エントリー「「現行NISA」か「つみたてNISA」か、それが問題だ。」

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まとめると、2018年の株式ポートフォリオは以下のようになります。

1)一般口座(インタラクティブブローカーズ証券):SPY(56%)、VEA(36%)、VWO(8%)
2)NISA口座(楽天証券):ETFのVT(通常NISA枠購入済み分)+楽天VT(新規つみたてNISA)
3)iDeCo口座(楽天証券):楽天VT(100%)

ハイ、だいぶヴァンガード社に侵食されて来ました(笑)。
まぁ、そもそもインデックス投資を突き詰めると、(ベンチマークからの乖離率を無視すれば)経費率勝負となりますから、こうなるのは必然かもしれません。

最後の砦(?)は、一般口座で所有しているステートストリート社のSPY(スパイダーS&P500ETF)だけですね。
経費率だけ考えれば、同じS&P指数に連動するヴァンガード社のVOOの方が有利なんですが。。。思い入れのあるETFなだけに、どうにも売る気になれないんですよねぇ。世界初の、且つ世界最大のETF商品でもありますし、自分が初めて買ったETFでもあります。

全く合理的な行動ではありませんが、世界分散投資を始めた当時(2008年頃)の気持ちを忘れない為にも、しばらくはSPYを保有し続けるつもりです。

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さて、これからインデックス投資を始めたい・世界分散投資を始めたい、という人には、『楽天証券のNISA口座かiDeCo口座のどちらか、あるいは両方を使って、楽天VTを積み立てる』というのが、2018年のトレンドになりそうですね。
※投資判断は自己責任でお願いします。

それにしても、10年前に比べて本当に恵まれた投資環境になりましたね~。
2018年以降も国内の投資環境がますます改善されることを切に願います。

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