2013年09月の記事 (1/1)

HSBC・銀聯カードを使いこなす

最近、旅行や出張で外国の空港に降り立った時にまず最初にすることは、HSBCのATMを探すことです。

HSBCはHongkong and Shanghai Banking Corporationの略で、ロンドンに本拠地を置く(香港に移すという噂もあり)世界最大の銀行・金融ネットワークの1つです。日本でも数年前にHSBCプレミアサービスを始めたのですが、知名度の少なさもあってか、あまり顧客は集まらなかったようで、残念ながらあっという間に撤退してしまいました。

そんなこともあり、日本でHSBCと言えば(租税回避地でもある)香港HSBCが、富裕層の資金逃避先としてクローズアップされるのみで、余り良いイメージは無いかもしれません。しかし実際のところは、アジアでは最も使い勝手の良い、ばりばりのメガローカルバンクといったところです。

私も数年前にHSBC香港で口座を開設して以来、特にアジア各国に出かけた時に、とても便利に使わせてもらってます。そこで今回は、HSBC口座(とそのATMカード)を持つメリットとデメリットをいくつか挙げてみます。

<メリット>

1.アジア各国での使い勝手の良さ

アジアの主要都市の空港のほとんどで、HSBCのATMを見つけることが出来ます。よってHSBCのカードさえ持っていれば、空港の両替レートよりもかなり有利なレートで現地通貨を引き出すことが出来ます。
特にシンガポールなどは街のあちこちにHSBCのATMが設置されているので、いつでも現金を下ろすことが出来て超便利です。

更に最近、中国銀聯カード(Union Pay)と提携した為、ますます便利になりました。アジア内でもまだHSBCが進出していない国もありますが、そんな国でもUnion Payが使えるATMならいたるところで見つけられます。実際、最近カンボジアで、Union PayマークのあるATMで現地通貨を引き出しましたが、手数料はHSBCと同じ20HKD(2013年9月現在で約250円)でした。

2.日本でも利用可能に(イオンATM)

銀聯は何と最近、イオン銀行のATMでも使えるようになり、日本国内でもHSBCから手軽に現金が引き出せるようになりました。まぁ、日本のほとんどの銀行は平日ATM手数料が無料なので、わざわざ手数料を払って現金を引き出すメリットはないとは思いますが。でも口座の残高照会やアクティベイトも出来るようですし(未確認)、緊急避難的に使うことも出来るので、イオンATMで使えるようになったことは大歓迎です。

3.海外投資口座として利用

私は積極的に利用していませんが、もちろんHSBCの投資口座を開設して中国株や投資信託に投資することが出来ます。尚、香港は租税回避地ではありますが、国内に住んでいる場合、配当やキャピタルゲインは課税対象になりますので、確定申告等が必要になります。くれぐれもご注意を。

4.いざというときのリスク分散として

現時点ではかなりの妄想かも知れませんが、国の借金がGDPの200%というのは、リアルに恐ろしい数字であることは認識したいです。このまま日本の財政再建が立ち進まず、万が一財政破綻が起きるようならば、ハイパーインフレや銀行の口座凍結という事態も十分考えられます。国内銀行の外貨預金はある意味、円暴落のリスクヘッジにはなりますが、口座が凍結されてしまえば、どうしようもありません。
最近ではキプロスの例もありますし、「創造力の欠如」というものがいかに恐ろしいことかということは私たちは東日本大震災で学んだばかりです。


<デメリット>

デメリットは何と言っても、英語でのコミュニケーションの必要性です。日本語での口座開設をサポートする業者も多いようですが、その後のメンテナンス、トラブル発生時の対応を考えると、英語でコミュニケーションが取れることは口座維持の必須条件です。
実際、業者サポートで口座を開設したものの、その後の利用やメンテナンスが滞り、口座が凍結されてしまった例がやまほどあるようです。

香港に限らず、海外口座の場合、資金の動きが無いとすぐに口座が凍結されることは良く覚えておきたいところです。自分の場合、ある意味英語力維持のプレッシャーにもなるので、あえて国外銀行を積極的に利用している側面もあったりします。

また、何かトラブルが起きた場合は、香港くらいならすぐに行って解決すれば良い、と気軽に考えています。逆にそのくらいに考えられなければ、海外口座の開設は辞めた方が良いと思います。

以上、まとめると、決してハードルは低くないHSBC口座・カードの利用ですが、使い慣れれば非常に便利で、多くのメリットを享受することが出来ます。
言わずもがな、今後も身の回りでグローバル化・ボーダーレス化がますます進んでいくでしょう。それほど多くのお金を預けてなくとも、海外でのローカルメインバンクとして利用するメリットは十分にあると思います。

注)くれぐれもHSBCの口座開設、利用は自己責任でお願いします。

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航空キャリアは使い分ける

仕事もライフスタイルも「選択肢が増えること」はとても良いことです。
一方、「何かに縛られること」は何も考えなくていいので一見快適なようで、実は不便だったり知らない間に損をしていたりすることも多いです。

航空会社(キャリア)も同じで、仕事やライフスタイルの制約から、これまでは仕方なく「縛られるもの」でしたが、最近はエアライン間の激しい競争や航空自由化の影響で「選択出来るもの」に変わって来ました。

航空会社側は相も変わらず、マイレージ提携やステイタス特典の付与で顧客の囲い込みに奔走していますが、ユーザーから見ればこれだけ選択肢が増えた今、もはや1つのキャリアやアライアンスに縛られるのは、金銭的にも利便性でも損なことが多いです。

そこで今回ははマイレージの呪縛から解き放たれて(ちょっと大げさですが)、航空キャリアを上手に使い分けようというエントリーです。

例えば自分の場合、仕事では大手航空会社、いわゆるレガシーキャリアを使います。国内ならJALやANA、海外ならアメリカンエアラインやルフトハンザ等。もちろん会社の経費であることも大きな一因ですが、何といっても変更やキャンセル等、フレキシブルに対応が効くのが一番です。
フライトのキャンセルや遅延など、いざというときにカウンターの対応がまとも、というのが一番の理由です。何せ仕事でアポイントが決まっている場合が多いですから、価格よりもパンクチュアリティやサービスを優先してキャリアを選びます。

もう1つ加えるなら、メジャーキャリアを使う場合でも、地域によって強いエアラインをなるべく選ぶという点です。最近はドイツとシンガポールへ行くことが多いのですが、1stチョイスはルフトハンザとシンガポールエアラインです。便数も多いですし、一番良いターミナルの良い場所を使っているので、乗り換えも便利で空港内外からの移動時間も短いです。

反対に、プライベートではまずはコスト優先でキャリアを選びます。以前のエントリーでも紹介したSkyscannerで、一番安くて乗り継ぎが少ないキャリアを選んで航空券を買っています。
例えば最近のエアーだけでもブリティッシュ、エアアジア、ベトナムエアライン、エアーフランスと、もう見事にバラバラです(笑)。移動手段と割り切ってしまえば、どこの航空会社のサービスも(コーチクラスなら)50歩100歩です。

エアラインを使い分ける最大のデメリットも、やっぱりマイレージとステイタスですが、よっぽど同じ場所に繰り返し行く人でなければ、まず金銭的にはキャリアを使い分けた方がお得です。ステイタスもせいぜい優先登場出来たりラウンジが使えたりする程度なので(とは言え、これにこだわる人も多いのですが。。。)、変なプライドがなければ(笑)気にするほどではないでしょう。
もっともJALのラウンジなんて、ビジネスフライトが多い時間帯は、ラウンジの方が外より寧ろ混んでいるという逆転現象が起きているくらいですから、本末転倒ですよね。

ラウンジは確かに便利ですが、これに関しては楽天ゴールドカード(年会費1万円)にでも入会してプライオリティパスを申し込めば80%位の空港ではカバーできます。そもそもある航空会社の上級会員でも、そのエアラインが乗り入れていなければせっかくのステイタスも宝の持ち腐れ、かえってプライオリティパスの方が便利なくらいです。

という訳で、皆さんもマイレージの呪縛から解き放たれてお得に空を旅しませんか?エアーラインの使い方に関しては詳しい人が山ほどいるでしょうから、お得な方法ばあれば教えてもらえると嬉しいです。

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医療保険を卒業する

「保険からの卒業」という言葉を聞いたことがありますか?

20代、30代の人は余命も長く、まだ今後の人生設計が見通せないので、不確定要素に対するリクスヘッジとして各種の民間保険に入ることは否定しません。

ところが40歳を過ぎると、ある程度自分のライフプランが見えてくうようになってきます。例えば、今後仕事はどうするのか、何処に住むのか、最終的な家族構成は?持ち家にするのか賃貸で通すのか、などなど。

そうやってある程度自分の生涯が見通せるようになると(もちろんその通りにならない場合もあるでしょうけど)、生涯にわたっての自己ファイナンスの見通しも自然と見えてきます。
そして人によっては、40代から「保険からの卒業」を意識できる年齢になってくると思うのです。

ここで言う保険とは民間の生命保険と医療保険のことを指しますが、今回のエントリーでは民間医療保険からの卒業について書きたいと思います。

今週、ちょうど加入している団体医療保険の更新時期のお知らせが来たので、2014年度から医療保険を脱退(つまり卒業ですね)することに決めました。決断に至った理由は下記の4つです。

1.公的医療保険制度の充実

言わずもがな、私たちは世界一の公的医療保険制度に守られています。どんなに通院しても、個人負担は「たったの3割」です。この数字を「たったの」と思うか、「3割も」と思うかは、一度でも外国で生活してみればその有り難味がよく判ると思います(欧州など一部の高福祉国家は除く)。

更に、高額医療費制度なんていう夢のような制度もあり、例えば1ヶ月の医療費が100万円かかった場合、自己負担は3割の30万円ではなく、僅か87,430円で済んでしまいます(※)。

※70歳未満の一般所得者の場合:80,100円+(医療費-267,000円)×1%

100万円の医療費というとよほどの大手術ですよね。それでも個人負担額が10万円以下ですから、ある程度のリスク貯金さえ用意出来ていれば、わざわざ民間の医療保険に入る理由を探すのは難しいかもしれません。

強いて言えば、国の社会保障費枯渇の問題は心配ですが、崩壊寸前の年金制度に比べれば公的医療保険制度はまだ“マシ”な状態ですし、仮に負担が増えるとしても制度変更には時間かかりますから、その間に民間保険でのカバーを考えれば良いでしょう。

2.医療費の所得税控除

家族合計で年間10万円以上の医療費がかかった場合、サラリーマンは確定申告をすることで所得税控除が受けられます。これも間接的に医療費負担を減らす優良制度と言えます。医療費がかかった年は忘れずに確定申告を行いましょう(自戒をこめて)!

3.「治療」から「予防」へのシフト

長い人生をトータルで考えたとき、「治療」よりも「予防」に力を入れる、つまりお金とエネルギーを注ぐことがより大事という考えに至りました。

具体的には「定期的に運動する」ことと、人間ドッグなどの「予防診療をしっかり受ける」ことです。これらをきちんと行うことで、保険や病院のお世話にならない、健康的な生活が送れるようになります。

4.若い頃に比べて怪我のリスクが減った

これはちょっと一般化出来ない理由です。私はフリースキーなど昔から怪我が絶えないスポーツを趣味にしてきたのですが、さすがに頻度も減ってきましたし、何より若い頃に比べて無茶をしなくなりました(笑)。
よって病気になるリスクはさて置き、突発的なケガに関しては明らかにリスクが減っていると思います。

以上、民間医療保険からの卒業に至る理由を挙げてみましたが、どうでしたか?
自分のライフプランが見えて来たという人は、保険から卒業する絶好のチャンスです。一度検討してみることをお勧めします。

なお、生命保険についてはまだ継続中ですが、これも遺族厚生年金と貯蓄のバランスを見つつ、徐々にフェードアウトしていくつもりです。これについては、また別のエントリーで書きたいと思います。

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モノと一緒にリスクも減らす

この前、古くからの友人が自宅(アパート)に遊びにきたのですが、開口一番「モノが少ないね~」と驚いていました。自分達にとっては「え、そう?」って感じだったのですが、子供がいて一軒家を持っているその友人にとって、どうやら我が家のモノの少なさは尋常でなかったみたいです。

だいぶ前から、ライフスタイルとして「モノを所有することはリスク」と考えるようになりました。大きなモノでは住居や車、家具、小さいモノでは、家電、雑貨、服など、全てこれに当てはまります。

例えば、家を所有することを放棄すれば、急に会社をクビになっても転職先の選択肢が広がりますし、ローンを抱えていなければ、一時的に実家に非難したり安価な賃貸への引越も可能です。更に結婚や出産、子供の独立などで家族形態が変わったときも、住居選択の自由度が上がります。いずれも経済的なリスクを減らすことが出来るでしょう。

車もいくら田舎では必需品だからといって、複数台所有したり高級車を買ったりしたら税金や維持費がかかるだけですし、中古車市場がそれほど発達していない日本では(家も車も新車信仰が強い)資産としての流動性も高くありません。極端な話、事故を起こすリスクも公共交通機関より高いはずです。

服のような小物でも、最低限の所有に留めておけば、トレンドや自分の好み、また体型の変化による買い換え、といいう余計な出費のリスクが減少します。

では、いったいどうすればモノが減るか?自己の経験から4つほどコツを挙げてみます。

1.必要なモノ以外は極力買わない。
基本中の基本ですね。モノを買うときはよく吟味しましょう。衝動買いなどもっての他です。たまにやってしまって反省するのですが(笑)。

2.「所有」の代替手段を活用する。
本ならば図書館で借りる。どうしても手元に必要なら電子書籍を購入する。音楽なら手持ちのCDは全て電子音源にして、新しいものはiTunesから購入する。これでかなりスペースを節約できるはずです。

3.不要なものはどんどん捨てる、あるいはオークションで売ってしまう。
よく言われますが、「1年以上使わなかったものは捨ててもかまわないモノ」です。思い切って捨てるか、他人にとって価値のあるものであれば、オークションで売ってしまいましょう。

4.いざとなればまた買えるという意識をもつ。
一番大事なのがこの意識。もし必要となればまた買えば良いのです。特殊なものを除いて、同等品以上のものが二度と買えない、という状況はネットショッピングも発達した今、とても少ないはずです。

どうでしょうか?モノを減らすことに関しては、数年前に断捨離という言葉が流行ったようですが、私が意識したのはかなり前に呼んだ中谷彰宏の本でした。その中で、
「モノを捨てることでそこにスペースが生まれ、新しい価値を生み出す」
とありました。10年以上経ちますが今でもよく覚えています(下の本は当時と違いますがきっと同じことが書いてあります)。

これからも常にモノ(=リスク)を減らして自由度の高いライフスタイルを心がけていこうと思います。

なぜあの人は整理がうまいのかなぜあの人は整理がうまいのか
(2009/07/31)
中谷 彰宏

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