2014年09月の記事 (1/1)

ノスタルジーは時に一方的で誤りと知る

ちょっと毛色の変わったエントリーになりますが、大事なことだと思ったので記録に残します。

夏休みにバリ島・ウブドに行ったことは書きましたが(→「対照的な2つのリゾートを比較する」)、ウブドで有名なのが棚田(ライステラス)が広がる田園風景で、日本人や欧米人、中でも都会から来たような人は特に、そのぼくとつとした風景に癒されるそうです。

確かに、大正時代や昭和初期の田園風景に似た(見た事ありませんがw)その景色は、多くの日本人に郷愁(ノスタルジー)を思い起こさせることは否定しません。私もほんの少し、そういった郷愁的なものを感じたことも事実です。

ただ、、、、自分は今地方、しかも米どころの新潟県に住んでいるので、農機具こそ近代化されているものの、遠く広がる田園風景というのは基本的にウブドとそう変わらず、正直あまり感動はしませんでした(妻も同感だったとのことで、きっと田舎人には正しい感覚なのでしょう)。

そもそも私達にとってその風景は「過去の郷愁」でも、現地の人にとっては「今のリアルな生活そのもの」であるわけで、冷静に考えれば、(観光の道具=お金になるとは言え)それってちょっとどうなのかなぁ、と思った次第です。

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同じような例として、少し前になりますが「三丁目の夕日」という映画がありました。
映画は続編が作られるくらい大ヒットしましたし、感動したという人も多いと思います。

あの映画も、物心ついてから「平成」の時代を生きてきた私たちの年代にとっては、「昭和」の古き良き時代(=ノスタルジー)を思い起こさせる映画ですよね。

ところが、です。
兄が「とても面白かったから」という理由で、その時代をリアルに生きた両親に見せたところ、その感想はなんと、
「あぁ、そんなことやあんなことがあったなぁとは思ったけど、ちっとも面白くなかったわ」
とのことでした(笑)。

やはり当時(両親の小さい頃)は皆、貧しくて食べるのに精一杯で、少なくても映画に描かれてたような、“現代の私達が理想とする”古き良き時代(=ノスタルジックな時代)では、どうもなかったようです。
※身近な1サンプルだけなので、一般的にそうとは言い切れません。

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「ウブドの田園風景」や「三丁目の夕日」といいい、いずれも
時としてノスタルジー(郷愁)は、婉曲されて人の心に刻まれるのだなぁ
と思ったエピソードでした。

日本など先進国に限っていえば、(右肩上がりではないものの)間違いなく、今現在が最も豊かで恵まれた時代なのだと思います。

けれども良く言われるように、
人間は“絶対値”ではなく“相対値”に幸せをより強く感じる生き物
なので、未来が幸せでないと自分は不幸で恵まれない、とどうやら思い込んでしまうようです。

こういう人間の習性は困ったもんだな~と思いつつ、書いたようなエピソードを自戒しつつ、今与えられた“絶対の幸福度”を強く意識してこれからも過ごしていこうと思います。

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社会貢献をして節税する 2014最終編

寄付金控除制度について、これまでも以下のエントリーで書いてきました。

「社会貢献をして節税する」
「社会貢献をして節税する 続編」

この寄付金控除制度については、いわゆる「ふるさと納税」の対価として受け取る特産品による節約ばかりがクローズアップされてますが、NPOへの寄付についても同じように控除されるので、今後はぜひ純粋?な寄付金控除も世の中に浸透していくと良いなと思ってます。
(善人ぶらずに白状すると、私も半分以上の金額がふるさと納税なので、余り偉そうなことは言えません。)

さて、過去エントリーで計算したように、私の寄付金上限枠(効率的に寄付と控除が出来る最大分岐点)は40,475円でした。

これまでに以下の3団体に計32,000円を寄付してきたので、残りの寄付上限枠は8,475円となります。

1)国際災害支援のNPOに毎月1,000円x12ヶ月=12,000円
2)鳥取県に10,000円(特産品として米10kg)
3)山形県酒田市:10,000円(特産品として米10kg)

ふるさと納税の寄付単位としては、5,000円、10,000円あたりが一般的なので、この中途半端な金額(8,475円)に対して、なかなか条件の良い寄付先は無かったのですが。。。

見つけました!奈良県の御杖村(みつえ村)が、8,000円の寄付で記念品新米10kgを提供しています。
個人的に設定している3つの寄付条件:①地方②教育支援③カード払い可についても、③は振込みのみ受付とのことですが、①②をクリアしているので、十分合格です。

という訳で2014年最後の寄付先は御杖村に決定しました。

4)奈良県御杖(みつえ)村:8,000円(特産品として米10kg)
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これで合計:40,000円(残枠475円)

となり、ほぼ最大分岐点となりました。

あとは、来年2月頃に漏れなく確定申告で申告するのみです。
普段確定申告をしないサラリーマンにとっては、煩雑で面倒な面はありますが(→「会社員でも確定申告をする」)、

国・地方の控除や減税制度の恩恵を受けるには、その分手間がかかる

と理解し、たんたんと作業ををこなしていくしかないですね。
慣れればそれほど大変ではないですし、少しの作業でかなりの節税が出来ますから、利用しない手はありません。

というわけで、今年の寄付金控除活用はこれで終了ですが、来年(2015年)もこの制度をつかって、楽しく節税と社会・地方貢献をしていきたいと思います。

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(2014/04/17)
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生命保険を卒業する(2015年)

以前のエントリーで生命保険からの卒業について書きました(→「国の制度はよく変わると知る(生命保険からの卒業)」)。

が、内容は国の制度の変更についてがメインで、肝心の保険の内容については触れなかったので、加入している生命保険の更新時期になったこのタイミングでエントリーにしてみたいと思います。

ちなみに、自分の生命保険からの卒業戦略(というほど大げさなものではないですが)を改めてまとめると、以下のとおりです。

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1)十分な貯蓄を作る(投資資産を含む)。
2)遺族厚生年金(※)の受取額を、過去の厚生年金加入実績から毎月計算する。
※遺族厚生年金については、日本年金機構のHP(→「遺族厚生年金」)を参照して下さい。

1)2)の合計金額が、残された家族(妻1人)が自活出来るのに十分な金額となれば、めでたく民間生命保険からは卒業です。その金額に不足するならば、「不足分=受取額」となるように、“掛け捨ての生命保険”に入ります。
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“掛け捨ての生命保険”に入る理由は、懸命な人ならば判っていると思いますが、、、

橘玲さんが著書の中で毎回言及するように、生命保険は「不幸の宝くじ(ギャンブル)」で、且つ胴元の控除率(取り分)が開示されてない極めて不親切(悪質)な金融商品ですから(※)、例えば預金付き保険等の商品は、そのほとんどが普通の投資商品より明らかに不利な商品設計になっているのです(保険会社の経費に消える)。

※ライフネット生命は付加保険料としてその経費を公開しています。すばらしい!(→参考HP

なので、保険に入るならば、ライフネット生命のような手数料を公開かつ低く設定しているネット保険か、勤めている会社が提する、掛け捨ての団体保険(団体割引があります)に入るのがいいでしょう。
ちなみに私は、後者の団体保険に加入しています。

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やっと本題に戻りました。

最初に書いたような卒業戦略で、これまでも徐々に生命保険の掛け金(受け取り金額と同意)を減らしてきましたが、今回(2015年分)の更新でも更に掛け金を減らします。

具体的にはこれまでの掛け金に対して、
△2,740円/月の減額です。1年間で△32,880円の節約になりますね。
そして掛け金が少なくなった分、死亡時の受け取り金額は、
▲1,000万円の減額です。

自分の年齢や健康状態(→関連エントリー「週1トレーニングを継続する」「毎年人間ドックを受診する」)と、死亡する確率(ゼロではないが1年以内に死ぬ確率は低い)を冷静に判断すれば、悪くない金額だと思います。

だいたいみな万が一のことを考えすぎて、あるいは周りがみな入っているからといって、過度に保険に依存しすぎなのですよね~(過去の自分もそうでしたが)。
経済合理的に考えれば(生命保険はそこが一番難しいところですが)、ここはかなり切り込めると思います。

そして目論見どおりにいけば、来年(2015年)が生命保険に加入する最後の年になりそうです。

すでに解約済みの医療保険に加え(→「医療保険を卒業する」)、2016年には生命保険も含め、晴れて“保険からの卒業”ということになります。

計画どおりに行くように、これからも健康と体力維持には十分気をつけたいと思います。

バカが多いのには理由があるバカが多いのには理由がある
(2014/06/26)
橘 玲

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外国語は必要だから覚える

バリ旅行ネタはこれが最後です。

ウブドのヴィラ、コマネカに宿泊して一番驚いたのが、このようなバリ島の小さなホテルでも日本語を話せるスタッフが何人もいたこと。

まぁ、ちょっと怪しい片言の日本語のスタッフもいたのですが(それでも意思疎通には十分)、一番流暢に日本語を話すスタッフに聞いたところ、何と大学で日本語を専攻していたそうです。そして卒論のテーマは「思い出ぽろぽろ」だったそう(笑)。

バリ旅行の最初のエントリー(→「対照的な2つのリゾートを比較する」)で書いたように、ファミリーではない欧米人や日本人は、好んでこのようなヴィラに宿泊するようです。

なので、バックヤードを除いた接客スタッフも、全員が英語を流暢に喋るのはもちろんのこと、聞こえてきただけでも、日本語、フランス語、そしてドイツ語を話すスタッフがいました。中国語は確か聞こえてこなかったかな?

で、なんとなくですが、やはりマルチリンガルのスタッフはそれなりに重宝されるようで、スタッフ内の序列も少し上に感じました。当然給料にも差が出てくるのでしょうね。

***

そういったバリ島のホテルスタッフ達を見て、結局のところ外国語が習得できるのは、必要に迫られたり、または話せることで得られる仕事や給料のインセンティブが非常に高いからってことを痛感しました。

なので、これだけグローバル化が叫ばれても、日本人で英語を話す人が少ないのは、
外国語を喋れなくてもまだまだ仕事が見つかったり、国内需要だけで経済が廻るくらい国が豊かなことの裏返し
なのです。

お隣の韓国などは英語教育に非常に熱心ですが、裏をかえせば国内に仕事が無い、人口も少なく内需には限界があるということで、実際に米国で知り合った韓国人は口々にこういってました。
「人口が多くて、企業が沢山ある日本が羨ましい」って。
日本経済の衰退が叫ばれる昨今、まだまだこういう台詞が聞かれるという事実は、“中の人”にとってはちょっと驚きですよね。

そんな日本でも、きっと10年、20年もたてば英語を流暢に喋る人がかなり増えてくるでしょう。だから英語に関しては心配していません。
寧ろその時に心配なのは、そういう必要性に駆られるくらい、内需が萎んで経済が外国頼みになっているという事実です。

今はまだ、日本とインドネシアの経済格差は非常に大きいですが、これが30年後にどうなっているかは、全く想像がつかないよな~、そんなことを思ったバリ・ウブドでの滞在でした。

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