2016年09月の記事 (1/1)

台風で休みの日は自分のキャリアについて考よう

台風17号・梅姫(メーギー)の直撃により、今日、台湾全土の会社・学校は休みになりました。

台湾の場合、台風が上陸しそうな場合、進路によって政府がエリア毎に休暇を決めます。皆、インターネットやTVで政府広報を見て、会社や学校に行けるかどうかを判断する訳です。とても効率的ですね。

ちなみに台風休暇についての政府の連絡ページはこちら(↓)。停止・上班(出勤)、停止・上課(出席)となると、会社・学校はお休みです。公共の交通機関もほとんど全て停止です。
<行政院人事行政總處の天然災害停止上班及上課情形ページ>

-----

さてそんな台風の一日、外にも出れず家に引きこもっているしかないので、(最近見たYouTubeより)パフォーマー・蛯名健一さんの情熱大陸(2014年1月12日放送)が、自分のキャリアを考える上でとても示唆に富んでいたので、ここで紹介します。



彼が優勝したAmerica's Got Talent(シーズン8)はリアルタイムで見ており、かなり興奮しながら応援していたのをよく覚えています。
が、情熱大陸に出ていたのは知らなかったので、その後の生活や人となりを知ることが出来、とても興味深いです。

インタビューを聞く限り、ダンサーとしての実力もさることながら、非常に頭が良く、戦略的な方ですね。
番組の中で、私が特に共感したのは以下の3つ。

「ひとつひとつ(の要素)がそこそこのクオリティーでも、(のり弁のように)組み合わせればとても美味しくなる。」


→誰もが皆、1つの分野で飛び抜けた能力を身に着けたいと願いますが、99.9%の人には不可能です。であれば、自分が他人より少しだけ得意なことことを、2つ・あるいは3つ組み合わせれば、自分のキャリアにとって大きな武器・強みになります。
(→関連過去エントリー「スキルは掛け算で積み上げる」

「こんなちんちくりんのアジア人を誰が雇うんだ」「自分のオリジナリティや表現力が判れば結構いける」

→まずは客観的に自己分析を行い、自分のオリジナリティを磨くことが大事です。特にアメリカでは、アジア人をはじめ有色人種は最初からハンデがあるので(アメリカ中西部に住んだ経験より)、自己をよく分析して、得意な分野に磨きをかける・差別化することが非常に重要です。

「エンターテイメントの本場(アメリカ)でやる方が簡単」

→スキルがあっても、それを必要とするマーケットが無いと活躍出来ません。ダンサーならNYやラスベガスで、プログラマーならサンフランシスコやサンノゼ(シリコンバレー)で、活躍の場を見つけるのが、最も効率的で成功する確率が高いと思われます。
そういった場所では、仮に飛び抜けた能力が無くても、平均的な能力があれば活躍の機会は多いでしょう。また、機会を得ることで、更に能力を伸ばすことも可能です。
(→マーケットを選ぶことについての関連過去エントリー「人材のブルーオーシャン戦略で仕事を選ぶ」

-----

以上、とっても共感できるビデオでしたが、極めつけは何といっても最後の一言。

「好きなことでメシが食えるってことは幸せですね。ストレス無しライフ!」

実際には、スタッフが思い通りに動いてくれなかったり、契約のトラブルだったり、大小のストレスはきっと沢山あると思うのですよ。
でも、自分の仕事について、こうやって言い切れるって本当に理想的ですね。

彼のような心境に少しでも近づけるように、自分ももう少しだけ、頑張りたいと思います。

(↓原題)「雨の降る日曜は幸福について考えよう」

スポンサーサイト

世界一のHygiene国家はどうやって生まれたか

Hygiene(ハイジーン)という英単語を知ってますか?

Weblioのオンライン辞書でレベル:8(大学以上、TOEIC860点以上の水準)なので、かなり難しい単語です。私も、つい4、5年前まで知らない単語でした。直訳すると「衛生」、わかりやすく言えば「清潔さ」といったところです。

先日、日本が初めてというデンマーク人と出張で一緒になったのですが、日本で一番驚いたのが、このHygiene、つまり衛生度の高さでした。具体的に言うと、

・レストランや売店で売られている食品が、凄く新鮮で清潔。
・日本のどこに行っても生もの(寿司)が安心して食べれる。
・トイレが何処にいっても綺麗、よく清掃が行き届いている。
・街にゴミや煙草の吸殻が全く落ちていない、沿道の植木が綺麗に整備されている。

などなど。
日本人にとっては実に当たり前のレベルなのですが、外国人にとってはOutstanding(飛びぬけて)清潔度が高い、という感想だったようです。

実際、日本のHygieneレベルが高いことは、実は国内に住んでいるとそれほど意識しませんが、外国に住んだり旅行に行ったりすると、かなりの差を痛感します。
外国に行けばたいていお腹を壊す、自分のやわな体が間接的に証明しています(笑)。
台湾は見た目よりも清潔度は高いと言われていますが(実際この6ヶ月間、お腹を壊したことが無い)、東南アジアや中南米あたりは全く駄目ですね。気をつけていても毎回やられます。

アメリカもレストランの清潔度レベルの差が激しいので、時々お腹をやられました。個人的にかなりHygeneレベルの高い国だと思うのですが、私の印象では、サニタライザーや薬品で無理やり除菌してしまう感じで、生来から清潔度の高い日本とはちょっと違う感じです。

-----

いろんな国に住んだり旅行してみて、このHygieneレベルの高さって、ハードの違いじゃなくて、ソフトの違いだよなぁ、ってつくづく思います。

例えば数年前に、オープンしたてのマレーシア・クアラルンプールのターミナル(KLIA2)を訪れたことがありました。強烈に印象に残っているのは、建物・施設(ハード)は新築なので凄く綺麗なハズなのですが、真っ白な新品の壁はもうあちこち汚れているし、トイレも既に汚くって、便器がいくつか壊れていたりします。日本や先進国だとまずありえません。

なのでHygieneレベルの高さって、いかにモノを丁寧に扱うか、そして綺麗に維持・補修していくかという、むしろ使う人の意識の問題なのです。

じゃあ、この清潔度意識の高さって、いったいどうやって生まれたの?というのが冒頭のデンマーク人の質問なのですが。。。
私にもわかりません(笑)。きっと長い間、日本人の国民性として脈々として受け継がれて来たとしか、言いようがないのです。

まぁ、その起源はわからないとは言え(誰か教えてください)、日本の清潔度レベルは明らかに世界一で、日本が(ほぼ)単一民族国家を続ける限り、今後何百年と脈々とと引き継がれていくことは間違いないでしょう。

経済成長から見れば、日本がすでに斜陽国家であることはだれもが認めるところですが、先のRioオリンピック閉会式で世界を感嘆させたソフトパワー(クリエイティビティ)と並び(→参考リンク:「安倍マリオが拓いた新境地」by世界級ライフスタイルのつくり方)、これからもきっと世界中を引き付ける魅力のひとつで有り続けるでしょう。

おわり

テクノロジーでモノの値段が下がり、体験の相対価値が上がった

最近のエントリーで良く紹介していますが、Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド:電子書籍読み放題サービス)、かなり便利です。
同時ダウンロードの上限が10冊とはいえ、980円で日本の書籍が読み放題なんて、昔を思えば本当に信じられない。。。
きっと今の価格は囲い込み価格で、今後は値上がりするのでしょうけど、サービスの内容を考えれば2000円出しても全く問題ないです(→参考過去エントリー「今更ながらキンドルのありがたみを知る」)。

ところで、テクノロジーの発展で、モノやサービスの値段はどんどん下がっていきますよね~。

一昔前、音楽アルバムは、LPやCDで3千円前後でした。
それが今は、、、例えばApple Musicの聞き放題サービスが月額980円(税込み)です。しかもこれは高い部類で、私が使っているKKBOXという類似サービスは、中華通信という台湾の携帯電話会社の2年プラン(月額688元=約2230円、データ量3ギガ)に、無料サービスとしてもれなく付いてきます。

昔は代理店が牛耳っていた旅行やホテルの予約サービスも、インターネットのおかげで中間マージンが無くなり、抜群に安くなり、そして比較も容易になりました。
またTtipAdvisor等の口コミサービスによって、コストパフォーマンスの良いサービスが選択出来ます。

更にこれからは自動運転がポピュラーになってきて、車を所有する必要がなくなりますから、車での移動も安くなるでしょう(車の所有コストに関する参考エントリー→「車を持たないと圧倒的に生活コストが安い」)。

-----

こうやって、テクノロジーが発達したおかげで、モノやサービスの値段が下がる一方、じゃあ値段の変わらないもの(=相対的に価値が上がっているもの)は何だろう?と考えると、やっぱりそれはExperience(体験や経験)です。

例えば音楽データの値段は下がっても、コンサートやフェス等、音楽を体験するイベントは相変わらずの人気で、世界的に値段は横ばいか、寧ろ上昇傾向です。
サッカーやF1等の観戦も同じです。イングランドのプレミアリーグなどは、毎年チケットの高騰が止まりません(→関連エントリー「F1は海外で観戦する(F1シンガポールグランプリ雑感)」)。

旅行やボランティア、語学留学等、日本国外での滞在体験は、飛行機での移動こそLCCの発展で安くなったとは言え、やはり価格はそれほど変わりません。特に日本以外では毎年インフレが進んでいますから、国外で活動する費用は昔に比べ円ベースでかなり上昇していると言えるでしょう。

-----

こういった体験や経験は、テクノロジーの発展によってもさほど価格が下がらない(寧ろ相対価値はあがっている)分、その機会をたくさん持つことが、ますます貴重で価値があることになってきています。

若いうちにそういった体験を数多く積むと、他の人との差別化にもなるでしょう。就活にも役に立つかもしれませんね。
が、そんなことより何より、多少のお金を積んでも、その年齢やそのタイミングでしか出来ないExperienceを重ねることは、大人になってからの貴重な財産になるということを、40代になってしみじみと感じます。

きっと50代、60代になっても同じことを思うでしょうから、今の40代にしか出来ない体験を、(多少お金がかかっても)どんどん経験せねばと思うわけです。

(おわり)

↓本田健氏の○○代にしておきたいシリーズはさっと読めて、でも大事なことが書いてある良書です。


ブログパーツ