2016年12月の記事 (1/1)

世界には中心がたくさんある

2016年最後のエントリーです。

昨年から今年にかけて仕事でいろいろ葛藤があり、最終的にここ台湾で、アプリケーションエンジニアとしての最終形ををPursue(追い求める)ことにしました。
(関連過去エントリー→「スキルは掛け算で積み上げる」「Positive Demotionを選択する」

そしてこの年末で、台湾に来て早10ヶ月になりました。家族を含め、カルチャーや言語の違いに戸惑うことも多かったですが、QOL(Quality of Life)重視の自分には、やはり日本以外で働くのが向いているかな~と感じます。
もちろん数年後には日本に戻ると思いますが、今はなるべく長くいれるといいな、とも思ってます。

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ところで外国生活は2カ国目になりますが、ある程度住んで、その国の国民性や思考や嗜好が判ってくるにつけ、あらためて感じることがあります。それは、

「その国に住む人達にとって、そこが世界の中心である」ということです。

例えば日本に住んでいる限り、そこを世界の中心として、日本というフィルターを通して、他の国を見ています。
そのフィルターはマインドセットとも言えるかもしれませんね(→関連過去エントリー「強烈な比較体験だけがマインドセットを壊す(年金・医療費の制度変更を考える)」)。
歴史から脈々と引き継がれた、日本という国家観、宗教観、カルチャーの下で、日本人としての世界を生きている訳です。

アメリカ人なんてもっとわかり易く、「アメリカ=世界」ですからね。一生をアメリカから出ずに終える人がたくさんいます。
彼らにとって、アメリカ人の価値観=世界の価値観(大きな勘違い)なので、外国に興味をもったり、住んだりすることは考えない訳です(そうでない人もいますがマジョリティはそう)。

ここ台湾でも、最初は中国人のステレオタイプなパーソナリティを当てはめてみたり、(日本が大好きなんで)日本フォロワー的な色メガネで、台湾人を見てみたりしたのですが、彼らも「政治的に不安定だが、テクノロジーの先進性に恵まれた台湾」という立ち位置を彼らなりに消化して、中国人とも日本人とも違う、「台湾人」という自分達の世界観を生きているんですよね。

たった3カ国に住んだだけで、それぞれ全く異なった世界観を(それが表面上だけでも)感じるのですから、この地球には本当に沢山の“世界の中心”が存在しているのだなぁと。
ムスリムの世界観も、思想として理解は出来なくとも、そういう世界が存在する、という事実はなんとなく受け容れられるようになりました。

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さて、来年は40代も後半戦に突入します。
こんな生活を続けていると、周囲にはいつまでもフワフワしてるなと怒られそうですが、幾つになっても好奇心だけは捨てず、トライandエラーを重ねていきたいです。
そして自分のライフワークとして、これからも出来るだけ多くの“世界の中心”を垣間見たいて思ってます。

2017年もこのブログにお付き合いいただければ幸いです。
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温暖な土地に住むとお金がかからない

12月も下旬に入ったというのに、ここ台湾はポカポカ天気が続いています。

極寒・曇天の新潟から台湾に引越して来たので、この冬の暖かさは最高です。
冬なのに体もわりと動くし、40代・中年のおっさんには非常に有難い(笑)。

過去エントリーでも書いてますが、もし自由に住む場所を選べるなら、いちばん重視したいのは気候です。
持論ですが、QOL(Quality of Life)の2大ファクターは気候と通勤時間なので、ここ台湾の職場環境的は割と良いです。
(→関連過去エントリー「住む場所に一番大事なのは気候」 ・ 「A.L.(Affordable Location)を最大限に活用する」

ところで、当たり前のことなのでわざわざ記事にするほどじゃあ。。。とも思いましたが、節約ライフには重要かつ意外な盲点なので、あえてエントリーにします。

それはずばり、「暖かい場所に住めばお金がかからない」です。
以下、具体的に挙げてみます。

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1.光熱費
生活の基本である光熱費で言うと、台湾は暖房費(=灯油代)がほとんどかかりません。
(その分、暖房設備がプアなので、部屋の体感温度は意外に寒いですが。。。笑)
国内だと、九州や沖縄、四国などもきっと同じかと思います。

その分、夏場のエアコン代はかかりますが、温暖化のせいか、今や日本は何処でも夏は暑い!
せいぜいエアコンを使う期間が数ヶ月違うだけ。トータルで考えれば間違いなく光熱費は安くつきます。

2.服飾費
まず、服飾にお金がかかりません。
何故かというと、おしゃれアイテムってどうしても秋・冬がメインなんですよね。
ここ台湾に住んでると1年の大部分はショートパンツとTシャツですから、オシャレは不要です。逆にオシャレ好きな人には向かない土地ですね。

3.車関連費用
まず雪なんてほぼ降らないので、スタッドレスタイヤがいりません。車も4WDなんて不要です(北日本では普通車でも四駆が必須のエリアあり)。
細かいことを言えば、冬場は燃費も悪くなるのでガソリン代も増えますし、事故(修理代)の確率も格段に上がります。
(→関連過去エントリー→「クルマ支出を最小限にする」
まぁ、いちばんの節約は車を持たずに公共の交通機関を使うことですけどね。。。
(→関連過去エントリー→「車を持たないと圧倒的に生活コストが安い」

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こんな感じでいろいろ書き出すと、チリも積もれば何とやらで、トータルの生活費は年間で数万~数10万単位くらいの差が出てきます(自己経験比)。
何十年という人生を考えれば、決して無視できないコストです。

一方、若いときはウィンタースポーツを楽しんだり(自分もスキー大好きでした)、寒い土地は勉強や研究に向いている、とも良く言われるので(ボストンやサンフランなど)、結局は「ライフステージや嗜好にあわせて自由に移動できる」というのが理想です。

そうやって考えた時に即座に移動できるように、つとめて身の回りを軽くして、物理的・経済的な自由度を高めて行きたいです。
(→関連過去エントリー「モバイルな住居環境を選ぶ」

おわり

老後資金の準備は積立NISA+iDeCoで十分じゃない?

NISA(Nippon Individual Saving Account)の新しい枠組み、積み立てNISAの概要が決まったようです。いろいろ揉めたようですが、最終的に『年間投資上限40万円、非課税期間20年』で決着したようですね。
(参考リンク→「積立NISA、20年で決着=非課税期間―政府・与党」

コレ、良いと思います。少なくても現行NISA『年間投資上限120万円、非課税期間5年(ロールオーバー可能)』よりはだいぶマシかと。非課税期間が5年程度だと、その時の景気や経済動向にかなり左右されますからね。
本来の意味である、“長期投資による個人の資産形成”に適した制度になるのではと期待します。

NISAについての関連過去エントリーはこちら(↓)>
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「海外転出時のNISA、確定拠出年金の継続条件を整理する」
「NISA口座を家族で活用する」
「NISA口座を活用する」
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ところで少し前は、個人型確定拠出年金(最近はiDeCo=Individual Defined Contributionと呼ばれる)の制度拡充が話題となりました。これまでこの制度に加入出来なかった、大企業に勤める会社員や専業主婦も、来年から加入出来るようになります。
(参考リンク→「確定拠出年金とは(楽天証券)」)

積み立てNISAにしろ、iDeCoの拡充にしろ、いずれも「もう日本の公的年金制度は持ちませんよ。老後の資産形成は個人でしっかりやって下さいね。」という政府のメッセージですから、気を引き締めて、まじめに資産形成を行わないといけません。

ま、そういう後ろ向きな背景はあるにせよ、両方とも十分魅力的(=お得)な制度ので、使わないのは非常にもったいないです。(橘玲氏の提唱する)黄金の羽根とまで行かなくても、十分に青銅(ブロンズ)の羽根と言えるでしょう。
(過去エントリー→「青銅(ブロンズ)の羽根を拾い集めてみる」

iDeCo確定拠出年金)についての関連過去エントリーはこちら(↓)>
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「確定拠出年金ポートフォリオもVTライクにする」
「401kの拠出枠を最大限に利用する」
「NISAの前に確定拠出年金を利用する」
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ところで、この積み立てNISAとiDeCoが2つ揃ったところで、ふつうの人の老後資金の準備は積立NISA+iDeCoで十分じゃない?と思います。

具体的には、積み立てNISAで40万円、iDeCoで27万6千円(企業年金に加入していない会社員)、合わせて年間67万6千円が、優遇税制を受けながら運用出来ることになります。

年間67万6千円ということは、1月あたりの拠出は56,333円ですから、普通のサラリーマンならこれくらいが限界でしょう。特にiDeCoの方は原則60歳まで引き出せませんからね。

もっと言うと、この67万6千円という額は、長期運用資金としても絶妙だと思うのです。以下にシミュレーションします。
例えば40歳から60歳までの20年間、毎年67万6千円を積み立てつつ、年率4%で運用出来たとします。すると、簡単な複利計算から、60歳の時点で資産は2095万になります。

2095万円あれば、退職金の代わりとしても十分ですし(終身雇用が崩れつつある中、ほとんどの人が以前のような高額な退職金は貰えません)、公的年金支給開始までの10年間(70歳~支給開始)、節約すれば15年間(75歳~支給開始)くらい、生活資金をまかなえるんじゃないでしょうか。

もちろん30歳くらいから両制度を使い始めたり、また夫婦で利用すれば、優遇税制を受けつつ更に資金を積み上げることも可能です。この場合、公的年金制度が破綻しても何とかやっていけるか。。。金融庁が本気で考えてそうで怖いです(汗)。

いずれにしても、世の中に“確実に儲かる話は無い”と言われるなか、iDeCo利用による所得税・住民税の控除は(制度を利用しない場合と比べて)“ほぼ確実にお得”ですから、制度を利用しない手はありません。

特に若い世代に、このような公的な優遇制度を上手に利用することを強く勧めます。
(おわり)

↓日本経済新聞の解説委員として評判の高い田村正之さんのiDeCo本です。

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