急激な為替変動に対するライフヘッジを考える

米大統領選挙でトランプ候補が勝利して以降、猛烈な勢いで円安が進んでいます。

この勢いは2012年秋の衆議院総選挙で自民党が政権を取り返して以降(正確にはその少し前)、急速に円安が進んだ状況に似てると思います。その後円安は最大で125円(2015年6月)まで到達しましたが、果たして今回はどうなるでしょうか?

また、今回の為替変動は円だけを見ると確かに円安なのですが、対ユーロでもドルが高くなっているので、現象としては「ドル高」です。果たして本当にトランプが言うように、“偉大なアメリカ”が帰ってくるのか、それは誰にもわかりません。

1つだけ言えることは「通貨や株式の値段は人々の期待値によって決まる」ということでしょう。人々が過度な期待から現実へ目を覚ましたとき、果たしてどうなるか。。。

一般的には、今後の日本円の動きについて以下のシナリオが考えられると思います。

1)短期的には、トランプによる国内偏重の経済政策と金利政策(日米金利差)により円安
2)長期的には、潜在需要の低い日本はデフレを脱却出来ず、購買力平価に基づき円高
3)超長期的には、日本の債務超過(財務破綻)→ハイパーインプレにより円安

要するに、どのタイミングでどちらに振れるか判らないのです(笑)。
1つだけ判っているのは、為替変動は誰にも予想出来ない」という事実だけです。これをしっかり肝に銘じておきたいです。

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では、「為替は予想出来ない」を前提に、個人としてどのような行動をとるのが合理的でしょうか。

私自身は、思いがけず外貨資産に軸足を置いているので(過去エントリー→「外貨資産比率を把握する」)、円安は“円ベース”での資産が増えることになり、一見都合の良いことのように思えます。
ところが今は台湾で生活しているので、生活拠点の通貨である台湾ドルベースでは、所有する円資産の分だけ“資産が目減りした”ことになります。

為替変動はゼロサム(一方の通貨価値が上がれば他方は下がる)ですから、資産価値は、あなたが今どの国で生活するか、今後何処の国で生活していくか、に大きく依存します。何事もものごとは2面性を持っているということですね。

そこで私が考える、個人レベルで出来る為替ヘッジとライフヘッジは次のとおりです。

1)所有する資産の通貨割合を分散させること。
2)何処の国でも生きていけるような能力を身につけること。
3)何処の国でも稼げる(外貨を獲得できる)能力を身につけること。

1)は海外株式や外貨を持つことですぐ出来ますし、2)も、ある程度移動の自由度があれば、短期(数年単位)での海外滞在は可能でしょう。いま流行りの「外こもり」は、為替変動をヘッジ出来るひとつの有効な手段だと思います。

3)は一気にハードルが高くなりますが、それでも若い人にはどんどん外国での労働にチャレンジして欲しいです。また、今はインターネットを使って、日本を離れなくても外貨を獲得出来る機会が沢山あるでしょう。

私自身、今は仕事の都合で住む場所が制限されていますが、将来、ファイナンシャル・フリーダムを達成したときには、可能なかぎり為替をヘッジ出来るようなライフスタイルを模索していきたいと思います。

(おわり)

↓佐々木融氏の本は為替変動の仕組みについて非常に良く理解出来るのでお勧めです。

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