スキルは掛け算で積み上げる

幸いなことに、今のアプリケーションエンジニア※(平たく言えば技術営業、あるいはカスタマーサポートエンジニア)という仕事は、上に評価されてなさそうなのと給料が安いことを除いて(笑)、やりがいもあって満足度は高いです。

(※業種によって、特に海外で「Application Engineer」というと、実際に製品設計や回路設計をしたり、最終製品に近い仕事をするエンジニアを指すことが多いので注意。)

自分の担当しているお客さん(主に海外顧客です)にも、多少の思い込みもありますが、なぜか気に入られているケースが多いです。自分とか日本社会のコミュニティーに投げ入れられれば、かなりのコミニュケーション下手なのに、有りがたいことですわ、ホントに。

まぁ、実際のところは英語力に助けられている部分が90%以上で、技術者としての能力はと言うと、たいしたことはありません(自分のことなのでよ~く判ります)。ひいき目に見ても、この分野のエンジニアとしては中の中と言ったところ。

実際、「そこそこ優秀なエンジニア」と言われれば、社内にも沢山います。というか、日本企業のエンジニアはほとんどが大学以上の高度教育を受け、且つ1つの会社に長く勤めている人が多いので、その分野の知識・経験は非常に豊富です。グローバルに見れば、ほとんどの人がその業界の優秀なエンジニアと言ってもいいんじゃないかなぁ。

しかし!「スキルは掛け算」とはよく言ったもの。
これを「英語をそつなく話す」x「そこそこのエンジニア」というくくりにすると、一般的な日本の会社だと、その人数は驚くくらい減ってしまいます。おそらく10%、業界によっては5%を切ってしまうかと。

多分これが「自分のスキルを差別化する」ということなのだと思います。前段の「英語をそつなく話す」の部分は、別に英語でなくても、

「営業力がある」x「そこそこのエンジニア」
「生産システムやデータベース知識に長ける」x「そこそこのエンジニア」
「特許戦略に精通した」x「そこそこのエンジニア」

などなど、何でも良いのですよ。
よく言われますが、人とはちょっと違う自分の強みを見つけて育てることが、非常に大事だなぁと身をもって感じています。

実際、30代、40代で出世している人や(それを求めるかどうかはさておき)、生き生きと仕事をしている人は、このように2つか3つの「掛け算できる強み」を持っている人が多いです。

逆に、若いうちにエンジニアとして非常に優秀だった人が、他の強みを見つけられない為に、今は憂き目を見ているな~と感じることも多々あります。
よっぽど尖った才能を持つ人を除いて、大多数は“平凡な”エンジニアだったり、“平凡な”営業マンなのですから、その中で選ばれる、あるいは自分のポジションを確立するには、何か「掛け算できる強み」が必要なのです。

厄介なのは、その「掛け算できる強み」いうのが意外と自分では判らないもので、若いうちはアサインされたら、とにかくどんな仕事でも挑戦してみるのが良いと思います。そうやってキャリアをドリフトさせていくうちに、自分の強みとなる分野が見つかったりしますよ(→エントリー「キャリアのドリフトを常に意識する」)。

自己の例を挙げても、英語は高校生まで苦手科目でしたし、営業的な仕事なんてとんでもない(今でも日本人相手の営業はとても出来る気がしません、接待とか。。。)って感じだったので、何か強みになるかは自分でも判りません。だからチャンスがあれば新しい分野にどんどん飛び込んで行きましょう!(若くないですがまだまだ自分にも言い聞かせ)

という訳で長々と書いてしまいましたが、スキルアップ的教科書には当たり前のように書いてあるのですが、改めて、自己の経験から「スキルは掛算で積み上げる」というエントリーでした。

パーソナル・マーケティングパーソナル・マーケティング
(2009/11/19)
本田 直之

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