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【R1年度確定申告】海外口座の株式・ETFの譲渡益を申告してみる

【免責事項/Disclaimer】
本記事はあくまでも個人の経験と判断に基づいたものであり、この方法で申告する際の正確性・正当性を保証するものではありません。
過去記事のとおり、海外口座で所有する株式やETFに関する課税判断は、非常に曖昧かつ税務署の判断によるところが大きいので、実際に確定申告する場合は必ず管轄の税務署の判断・指示に従ってください。

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これまで、海外口座(インタラクティブブローカーズ証券:以下IB証券)で所有する米国株式(ETF)からの配当確定申告について記事にしてきましたが、昨年度(2019年度)は海外口座撤退を念頭に全てのETFを売却した為、R1年度の確定申告では「譲渡益」も申告する必要があります。
(関連過去エントリー↓)
「海外証券口座(インタラクティブブローカーズ証券)から撤退します」
「【H30年度確定申告版】海外口座の株式・ETF等の配当所得を申告する方法」

そこでこの記事では、やはり試行錯誤した【海外口座で所有する株式・ETF「譲渡益」確定申告する方法】をまとめてみます。

まずは株式に係る譲渡税の申告方法について、国税庁のHPを確認してみましょう(↓)。
(参考リンク)「No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)」 ~国税庁タックスアンサー より

ざっくり要点を抜き出すと以下のとおりです(↓)。
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「上場株式」もしくは「一般株式」の譲渡所得は、他の所得の金額と区分して税金を計算する「申告分離課税」となる。
・譲渡益の計算方法:
 総収入金額(譲渡価額)-必要経費(取得費+委託手数料等)=上場株式等に係る譲渡所得等の金額・・・(A)
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先ず確認すべきは、海外口座で所有する株式・ETFを「上場株式」として扱えるかどうかですが、過去エントリーで言及したように非常に繊細な判断が要求されるので、必ず所轄の税務署に確認して下さい。
尚、このエントリーでは、私の居住地の所轄税務署の指示どおり、「上場株式」を前提に話を進めます。
(関連過去エントリー→)「【H29年度確定申告】 海外口座の配当所得を申告分離課税する場合の注意点」

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さて、国内証券会社且つ特定口座で海外株式を所有している場合は「特定口座年間取引報告書」から、あらかじめ計算されたデータを確定申告フォームに転記すれば良いので比較的簡単なのですが、、、

海外口座で株式(ETF)を所有している場合、当然日本の税制向けの取引報告書などは発行されず、しかも発行される年間取引レポートは全てドル建てですから、これをExcel等を使って全て取引日時の円建てで換算してから、取得費用やら譲渡益やら算出する必要があります(超面倒くさい)。

幸い私の投資方法は、一旦購入したら売却するまでホールドというスタイル(インデックス投資)でしたので、頻繁に売買するよりは“マシ”でしたが、そうでなければ取引毎に都度「平均取得単価」等を計算せねばならず、相当に面倒くさかったでしょう。
とは言え、余剰資金やDRIP(Dividend Re-Investment Plan)で複数回に分けて購入していたので、購入側の計算はそれなりに面倒でした。

表にするとこんな感じです(↓)※数字は単純化したイメージです。
譲渡益計算

このような表を銘柄毎に作成して“円貨での”
①取得費用
②売却金額(譲渡による収入金額)
③手数料(譲渡の為の委託手数料)
を算出します(表の赤字部分)。

ここで重要な点は、
①取得費用には(取得時)手数料を“含めて”円貨に換算する。
②売却金額と③(売却時)手数料は“分けて”円貨に換算する。
ことです。なぜかというと、上部(A)式の定義にならって数字を入力する必要があるからです(↓入力時の説明画面も参照)。

尚、為替レートは大手ネット証券会社の外国株損益計算方法にならい、購入時はTTSレート、売却時はTTBレートを使用しました。但し、(一貫性さえあれば)全てTTMレートを使用しても問題ないと思われます。

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売却株式について上記計算が終わったら、あとは実際に国税庁の「確定申告書作成コーナー(PC版)」で入力していきます。

1)確定申告書イメージ入力画面で下方の[分離課税の所得]の[上場株式等の譲渡所得等](ツ)を選択します(そこに至るまでの部分は割愛)。

2)[2 株式等の売却・配当・利子等の入力]の[株式等の「取引明細」などの内容を入力する方]から[特定口座(源泉徴収あり・源泉徴収なし)以外で上場株式等の売却がある。]に☑を入れて、入力画面に進みます(↓)。
【重要】この部分で、海外口座の株式・ETFを「上場株式」とみなすかどうかの判断が必要になりますが、(繰り返しますが)所轄税務署の指示に従って下さい。
譲渡益入力2

3)一般口座での譲渡益の入力画面で、銘柄毎に必要事項と①~③の金額を入力します。1銘柄分を入力した画面はこんな感じです(↓)
譲渡益入力

4)3)を売却した銘柄分繰り返して入力すれば完成です。ここまで入力すれば、あとは譲渡益の申請に関する書類はほぼ自動で作成してくれます(本当に「確定申告書コーナー」は良く出来ている!)

※補足ですが、配当金受取り時に(米国など)現地で源泉徴収されている方は外国税控除(43)の入力も忘れずに。譲渡益(分離課税)に係る税金からも控除できるケースがありますよ。
(参考リンク→「確定申告をして税の仕組みを学ぼう! (その7) 外国税額控除をやってみよう!(平成30年用更新版)」~個人凍死家テリーの投資生活チラシの裏~より)

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以上、備忘録も兼ねて【海外口座の株式・ETFの「譲渡益」を申告する方法】をまとめてみましたが、きっと税務署職員にとってもかなりのレアケース(マニア?)だと思うので、少しでも疑問がある方は所轄の税務署職員とよく相談して確定申告を進めて下さい。その判断によっては、上記とは異なる申告手順を指示される場合もあると思います。

ちなみに、個人的には(円換算が面倒なので)もうやりたくないですね(苦笑)。

今となっては、私のような“普通の”インデックス投資家が海外口座を使用するメリットは全く無いですから、来年度(海外口座撤退後)からは、楽天証券の特定口座で手短に確定申告を済ませたいと思います。

(おわり)
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コメント

No title
海外証券の一般口座での確定申告記事があまりないので助かりました。ありがとうございます!
No title
>海外証券の一般口座での確定申告記事があまりないので助かりました。ありがとうございます!

お役に立てたようで何よりです。尚、記事のとおり、海外証券で購入した株式の配当・譲渡所得の申告は繊細な判断が要求されるので(所轄の税務署担当者により判断が分かれる)申告書を作成してから一度所轄の税務署で確認して貰うことを強くお勧めします(一度確認さえすれば次年度からはその方法で継続すればOKかと。その際、担当者の名前の記録を忘れずに。。。)

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