人材のブルーオーシャン戦略で仕事を選ぶ

2014年、明けましておめでとうございます。
アクセス極小のこのブログですが、今年も地道に自分の考えを整理・発信していきたいと思います。

さて、例年通りお正月は山梨の実家で過ごしたのですが、時が経つのは早いもので、甥っ子・姪っ子が帰省の度に成長し、最年長は既に高校生、そろそろ具体的な進路を意識する年頃になりました。

一方、アベノミクスで国内経済は回復傾向とは言え、成熟した先進国である日本では、今後“ドラスティックな”経済成長は残念ながら見込めません。
最も確実なPrediction(予測)は人口動態で、例えば日本の人口ピラミッドと成長著しいインドネシアの人口ピラミッドを比較すれば、今後数十年間でどちらの国に成長ポテンシャルがあるかは、誰がみても明らかです(人口動態が全てではありませんが、経済成長の大きな要素の1つあることを否定出来る人もいないはずです)。

もちろん少子化・人口減は日本だけの問題でなく、成熟した先進国家共通の問題です。既にドイツなども人口減社会に入ってますし、出生率も韓国(1.22)や香港(1.11)は日本(1.39)を更に下回ります(2010年、世界銀行調べ)。

先進国の例外はアメリカ(1.89)とフランス(2.00)ですが、アメリカは移民の出生率が高い為で、これは「移民が貧しい=貧富の差が大きい」ことの裏返しです。フランスは婚外子(未婚の両親からの出産)が多く寄与しており、このようなフランス的な文化を日本が取り入れるには、昨今の婚外子の相続問題を見れば、かなり時間がかかるでしょう。

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話しがだいぶ逸れましたが、このような人口減・低成長国家の日本で、今後どんな会社に就職したら良いか、どのような分野の仕事に就いたら良いかという問いは、高校生や大学生の子供を抱える家庭にとって切実な問題です。

正直なところ、私達に子供はいないので当事者ではありません。が、仮に現時点でベストと思われる選択は?と聞かれたら、

「海外売り上げ比率の高い、地方の中堅企業に就職する」

ときっと答えます。以下にその理由を3つほど挙げてみます。


1.海外展開をしていることで、ある程度中長期的な成長が望める。

上に書いたとおり、国内向けのビジネスは既に飽和状態です。自分が就きたい職種の中で、現在海外向けの売り上げ比率が30%以上、出来れば50%以上の会社を選ぶと良いと思います。

実は、積極的に海外展開をしているのは誰もが知る大企業ばかりではありません。地方の中堅企業でも探せば結構あったりします。
身近なところで例を挙げると、ファナック(ロボット)やユニ・チャーム(アジア向け生活用品)、DMG森精機(工作機械)、ダイキン工業(米・中向けエアコン)など、いずれも従業員数は単独で2・3千人、連結でも1万人程度と決して多くはありません。しかしこれらの企業は積極的に海外展開している為、日本経済が沈んでも持続的にビジネス展開できる可能性があります。
※上記の会社はあくまでも一例です。他にも同様の会社は少なくないと思うのでぜひ探してみて下さい。


2.地方の中堅企業には保守的な人材が多いので、海外駐在の可能性が高い。

このエントリーはだいぶ前に考えていたのですが、つい最近、森山たつを氏のブログでほぼ同じ志向のエントリー「グローバルな仕事をしたいなら、外資系より「日本企業への入社」が早道な理由」を目にし、Totally(まさに!)という感じでした。

上記にあげたような会社は比較的地方に拠点を置いている為、ビジネス戦略とは裏腹に「東京近郊の会社と比較して従業員の海外志向は強くない」のです。つまり(英語と実務の能力があれば)手を挙げることで、海外拠点で駐在員として働くチャンスが大きい、とも言えます。あるいは駐在員までいかずとも、常時海外顧客と接する仕事に就けるチャンスは多いです。

最近では卒業後に直接アジア就職を目指す若者も多く、そのチャレンジ精神に感服しつつ心から応援しますが、同時にリスクが高い選択だな、とも感じています。もし国内の企業で、ある程度リスクを抑えつつグローバルな仕事経験を積むことが出来れば、その後のキャリア形成に大きなメリットがあるでしょう。
※但し、英語力と実務経験は必須です。学生時代に英語力を鍛え、入社してから最低数年間の実務の下積みは必要でしょう。


3.「人材のブルーオーシャン戦略」をとることで、若いうちから責任のある仕事が出来る。

海外ビジネス経験以外にも、地方の中堅企業へ就職することは意外にメリットがあります。地方企業はたいてい人材不足ですから、大企業と違って若いうちから任される仕事の範疇は広く、そして責任範囲も大きいです。やる気と能力さえあれば、どんどん重要な仕事を任されるので、その仕事分野での成長も早いです。自分はこれを「人材のブルーオーシャン戦略」と呼んでます。

最近の報道を見れば、運良く大企業に入れても、企業の盛衰は50歩100歩ですから、会社の規模や知名度は無視して、「如何に充実した仕事、キャリア形成に役立つ仕事が出来るか」を考えて会社・仕事を選びましょう(これは寧ろ親世代への提言かな?)。

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長いエントリーになってしまいましたが、最後に一番重要なことを。リンダ・グラットンやちきりん氏が提言するように、人生を1つの会社で、あるいは1つの仕事で全うすることはもはや“おとぎ話”の世界であることを、働いている人全てが理解すべきです(→参考エントリー「キャリアのドリフト(漂流)を常に意識する」)。

自己の経験と知識から、上記のような仕事・会社を推奨する理由は、大企業と違って若くしてグローバルかつ責任ある仕事と経験が出来るからです。そこで培ったスキルや経験を元に、

「40代、50代以降の2回目の人生の選択肢を増やす」

ことが実はこのエントリーの一番のポイントです。どうぞご参考まで。


↓本文内で触れた森山たつをさんの著作(エントリーとは異なり海外就職の本ですが)を紹介します。
セカ就! 世界で就職するという選択肢セカ就! 世界で就職するという選択肢
(2013/07/10)
森山 たつを

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