モバイルな住居環境を選ぶ

環境評論家の武田邦彦さんによると、日本人の平均引越し回数は4回で、これは例えばアメリカ人の平均11回に比べ非常に少なく、世界的にみても“定着率”がとても高いそうです。

周りを見てもこの数字はそれほど間違ってないと思います。おそらく平均的なモデルとして、進学時に実家を離れて1回、就職して勤務地近くに移動して1回、結婚して1回、そして新居を建てて1回、といったところでしょうか?

ちなみに私の場合、大小含めこれまで9回引越しました。すでにアメリカ人なみですね(笑)。自分のライフスタイルを考えるとこれからも引越しは続くでしょうから、きっと一生のうちに15回くらいはいくでしょうかね。先のことは判らないですけど。

確かに引越しはとても面倒で、新しい環境に慣れることは大きなストレスですから、出来ることなら避けたい人は多いと思います。ですが、経験上それを差し引いても、引っ越す=住む場所を変えることのメリットはとても大きいと考えています。以下にその理由を3つ挙げてみます。


1.キャリアチェンジのリスクヘッジとなる。

おそらくこれが一番のメリットだと思います。消極的な面を見れば、終身雇用が崩れ、かっての優良大企業の業績が悪化して毎月リストラの発表を行っているような時代、一箇所に定住せざるを得ない選択をとることは、とてもリスクが高いです。

またポジティブな側面を見れば、凄く魅力的な転職の機会や自分のやりたいことがあったときに、住居や住宅ローンが足かせとなりあきらめるしかないとしたら、それはとても残念なことです。

常にフレキシブルな住居環境をとることで、間違いなく仕事(キャリア)の選択肢は広がります。


2.住む場所を変えることで成長する。

大前研一氏の有名な言葉に「人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。」とあります。(参照→Twitter/ohmaebot)

あんまり成長、成長、と言うのは中身の無い自己啓発本みたいで嫌なのですが、自己の経験から、住む場所を変えることで「刺激を受ける」「知らないことを学ぶ」「新しいものの見方を知る」というのは疑いのない事実です。

特に外国での居住経験は、日本や日本人というものを改めて見直すためにも、何者にも変え難い貴重な経験となります。特に若い人には、チャンスがあれば数年以上の海外滞在をぜひオススメします。


3.シンプルで洗練されたライフスタイルになる。

引越しを頻繁に行うことの意外なメリットとして、必要最小限のものしか持たないようになる、ということがあります。我が家も何回も引越しをした結果どんどんモノが少なくなり、今では衣類や日用品を除いて本当に必要最小限のものだけになりました。(→関連エントリー「モノと一緒にリスクも減らす」

一箇所に長く住むと知らない間にどんどんモノが増えていくので、引越しのタイミングで行う所有物の“棚卸し”はモノを減らす大きなチャンスです。

また、思い切ってものを捨てることでモノへの執着も無くなります。この「モノへの執着を捨てる」ことはとても重要で、個人的には「シンプルで洗練された現代人のライフスタイル」と考えてます。ちょっと大げさですけど。

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ところで日本の住宅環境に限定すると、このようが話がどうしても「持ち家か賃貸か」みたいな議論になってしまうのが残念なところです。

新築信仰の強い日本では中古住宅の市場は発達しておらず、また住宅ローンもノンリコースで無いため、住宅を容易に手放したり、資産として住宅を持つということが出来ません。

早く日本でも住宅=資産という考え方が定着し、中古住宅を直して住むというライフスタイルが浸透すればよいなと思うのですが、これはたぶん「宗教」に近いようなものなので、このマインドセットが変わるのは相当難しいと考えます。このあたり、機会があれば別エントリーで書いてみたいと思います。

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さて、ここまでモバイルな住居環境を選択するメリットを挙げましたがいかがしょうか?

繰り返しになりますが、モバイルでフレキシブルな住居を選ぶことで、人生の選択肢や自由度は広がります。
私自身、これからも定期的に住む場所を変えることで、刺激のある理想的なライフスタイルを目指していきたいと思います。

人生がときめく片づけの魔法人生がときめく片づけの魔法
(2010/12/27)
近藤 麻理恵

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