不便さを受け入れる

パリネタが続きます。

前々回のエントリー(→「そこに暮らすような旅をする」)で、パリ滞在中に運悪くメーデー(5/1)と日曜日(5/4)の2回、休日にあたったことを書きました。

旅行前から、メーデーはどこも開いてないと聞いていたのですが、美術館や商用施設はもちろん、コンビニからファーストフードまで、予想以上に閉まっているところが多かったです。日曜日はさすがに美術館はやってましたが、商業施設やレストランは多くが休み、あるいは夕方に早仕舞いしてました。

ここで、「観光地なんだからここでお店を開ければ儲かるのに・・・」って思うのは、たぶん商魂たくましい、でも発展途上な考え方・ライフスタイルなんだと思います。
ヨーロッパの多くの国がすでに十分豊かで、余暇を大事にする国民性ですから、おそらくこの習慣と、それにともなう不便さはこれからも変わらなそうです。

でもね、ちょと立ち止まって考えると、
「あらかじめそうゆうものだと判っていれば、実はたいして不便でない」
ことに気がつきました。
食材は平日か土曜日に買っておけばいいし、何処も行くところがなければ、バゲットとワインを持って(パリですから、、、笑)ハイキングに行くか、遠出しなくても公園で家族や恋人、友達とのんびりすればいいのです!

実際、日曜日の朝、朝食を求めてホテル近くのサン・ラザール駅構内を俳諧しているとき、ハイキングに出かけようとするグループが沢山集まっていました。
また、パリは都会ですが、ゆったりくつろげる素敵な公園や庭がたくさんあるので、ローカルの人達がくつろいでいる光景をよく目にします。

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思い返せば自分(40代)が小さい頃は、お店は普通に7時に閉まってましたし、お正月も三が日の営業をする店は稀でした。そうして休みの日には、皆が、不便でもゆっくり休日を楽しんでいたような気がします(若干美化しているかも)。

私達はこの30年間で、便利さと引き換えに、実は幸せで余裕のあるライフスタイルを無くしてしまったのは?

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(最近少し増えてきた論調ですが)余りに便利さや満足度を追求すると、それらにかけるサービスや労働時間の負荷が大きくなり、社会全体が忙しくなって、結局のところ廻りまわって自分自身の仕事の忙しさに直結します。

パリジャン・パリジェンヌのように、「不便だな~、サービス悪いな~」と心の中では思いつつも(それが当たり前なので思ってさえいないかも)、それを受け入れる寛容さを皆がもった方が、ひいては社会全体も寛容社会となって、幸せで先進的なライフスタイルを送れるのでは?と思わずにいられません。

そんなことを、今回のフランス旅行で思い出しました。
仕事で行く機会はなくなりそうですが(→「変化を前向きに受け入れる」)、今後も定期的に欧州に足を運び、閉塞感の漂う「かの地」との違いを思考していきたいと思います。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
(2012/05/19)
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