ノスタルジーは時に一方的で誤りと知る

ちょっと毛色の変わったエントリーになりますが、大事なことだと思ったので記録に残します。

夏休みにバリ島・ウブドに行ったことは書きましたが(→「対照的な2つのリゾートを比較する」)、ウブドで有名なのが棚田(ライステラス)が広がる田園風景で、日本人や欧米人、中でも都会から来たような人は特に、そのぼくとつとした風景に癒されるそうです。

確かに、大正時代や昭和初期の田園風景に似た(見た事ありませんがw)その景色は、多くの日本人に郷愁(ノスタルジー)を思い起こさせることは否定しません。私もほんの少し、そういった郷愁的なものを感じたことも事実です。

ただ、、、、自分は今地方、しかも米どころの新潟県に住んでいるので、農機具こそ近代化されているものの、遠く広がる田園風景というのは基本的にウブドとそう変わらず、正直あまり感動はしませんでした(妻も同感だったとのことで、きっと田舎人には正しい感覚なのでしょう)。

そもそも私達にとってその風景は「過去の郷愁」でも、現地の人にとっては「今のリアルな生活そのもの」であるわけで、冷静に考えれば、(観光の道具=お金になるとは言え)それってちょっとどうなのかなぁ、と思った次第です。

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同じような例として、少し前になりますが「三丁目の夕日」という映画がありました。
映画は続編が作られるくらい大ヒットしましたし、感動したという人も多いと思います。

あの映画も、物心ついてから「平成」の時代を生きてきた私たちの年代にとっては、「昭和」の古き良き時代(=ノスタルジー)を思い起こさせる映画ですよね。

ところが、です。
兄が「とても面白かったから」という理由で、その時代をリアルに生きた両親に見せたところ、その感想はなんと、
「あぁ、そんなことやあんなことがあったなぁとは思ったけど、ちっとも面白くなかったわ」
とのことでした(笑)。

やはり当時(両親の小さい頃)は皆、貧しくて食べるのに精一杯で、少なくても映画に描かれてたような、“現代の私達が理想とする”古き良き時代(=ノスタルジックな時代)では、どうもなかったようです。
※身近な1サンプルだけなので、一般的にそうとは言い切れません。

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「ウブドの田園風景」や「三丁目の夕日」といいい、いずれも
時としてノスタルジー(郷愁)は、婉曲されて人の心に刻まれるのだなぁ
と思ったエピソードでした。

日本など先進国に限っていえば、(右肩上がりではないものの)間違いなく、今現在が最も豊かで恵まれた時代なのだと思います。

けれども良く言われるように、
人間は“絶対値”ではなく“相対値”に幸せをより強く感じる生き物
なので、未来が幸せでないと自分は不幸で恵まれない、とどうやら思い込んでしまうようです。

こういう人間の習性は困ったもんだな~と思いつつ、書いたようなエピソードを自戒しつつ、今与えられた“絶対の幸福度”を強く意識してこれからも過ごしていこうと思います。

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(2014/04)
坂之上 洋子

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