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日本の医療保険制度を当たり前と思わない

堤未果氏の「沈みゆく大国アメリカ」を読みました。

沈みゆく大国アメリカ (集英社新書)沈みゆく大国アメリカ (集英社新書)
(2014/11/14)
堤 未果

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彼女の取材は常に米国のダークサイドにスポットを当てているので(そうしないと本として成立しないのでしょうけど)、全体としてやや負のバイアスがかかりすぎな印象はありますが、個々のリポートはおそらく事実であり、アメリカの様々な問題点を浮き彫りにしています。

中でもアメリカの医療保険制度については、彼女に指摘されなくとも、全国民から非常に不平・不満があることは疑いの余地がありません。
簡単に言うと、アメリカの医療保険制度は民間保険が基本で、それが保険会社の大きな収益源となっているゆえに“不便かつ法外に高い”ものになってます。

そしてよく聞くように、会社(しかも大きな)が仲介する比較的安価な民間保険に入れない人は、重大な病気や怪我があっても治療を受けることが出来ず、最終的に命の危険を感じてER(緊急治療病院)に飛び込むしかなく、そしてその治療費が払えずに最終的に破産してしまいます。

コレ、日本人には嘘のような話ですが、私が米国に滞在中も、カレッジの英語の先生の父親が脳梗塞で緊急入院し、幸い一命は取り留めたものの、やはり治療費(1千万以上!)の支払いが出来ないでいる、というような話を聞きました。

私自身は幸い米国滞在中に大きな病気や怪我もなく、歯医者に行ったのみですが、それでも虫歯1本の治療で約800ドル(=9万6千円、保険有り・自己負担のみ)と、日米の医療費の格差にびっくりしたのを今でも覚えています。

このような醜い状況を打破する為、国民全員に保険加入を義務付ける、いわゆる「オバマケア」が施行されたのですが、本著を読む限り、保険ビジネス界の暗躍もあり、オバマケアで全国民がハッピー、という話にはなっていないようですね。。。

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翻って日本の公的医療保険制度(国民健康保険や健康保険組合等)ですが、全国民が加入出来、自己負担も法外に少なく、いつでもどこでも受けたい治療が受けられるという、(おそらくアメリカ人にとって)夢のような制度です。

更に高額な手術費・治療費については、高額医療保険制度でキャップ(上限)がかけられており、自己負担は嘘みたいに低いです(→関連過去エントリー「医療保険を卒業する」)。

このように恵まれた医療保険制度の下で暮らす日本人は、本当に幸運で幸せです。
個人的にこの公的医療保険制度1つのみで、日本に住み続ける価値があると思っています。

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さて、このような恩恵を心の底から実感出来るのも、一旦日本の制度から離れ、他国(この場合は米国)の醜い医療保険を肌感覚で知り、そして比較できたためです。

そして堤未果氏も著書の最後にこう書いてます。
「今の医療制度を空気のように当たり前にあるものだと思わないことです」
100%Agree(同意)。
人間、何事も大事なものは失ってみないと分からない、ということですね。

年金制度は崩壊しようとも、なんとかこの素晴らしい公的医療保険制度だけは持ちこたえて欲しいと、切に願っています。

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