外国人向けの金融サービスは突然終わることがある

過去エントリー(→「外貨資産比率を把握する」)で触れたように、(節税メリットが享受出来る確定拠出年金とNISAを除いて)株式投資用のメイン口座は、アメリカ在住時代に開設した米E*TRADE証券を長年利用してきました。

ところが、投資系のSNSでも多少話題になっているように、E*TRADE証券は日本人向け(日本の“非居住者”を除く)の口座サービスを全て終了するようです。私のところにも、今後は日本人向けのサービスを停止する為、1)アセットを売却してキャッシュをワイヤー送金するか、または、2)他証券会社への証券移管を実施するように、という通達を、E*TRADE社からメールと郵送で受け取りました。

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こういった動きは海外の金融機関では珍しくないようです。最近では日本人富裕層のキャピタルフライトが問題視され、「国外財産調書制度」や「出国税」などという制度も開始されたようなので、E*TRADEの日本人に限定した今回の動きは、日本の金融当局から何らかの形で指導や通達があったのではないかと勘ぐってしまいます。
せっかく1990年代の規制緩和(金融ビッグバン)で、一般人にも広く海外投資に門戸が開かれたのに、やれやれです。
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さて、E*TRADEからの通達ではサービス停止時期については明言されていない為、多少の猶予期間はあると思いますが、おそらく今年一杯にはサービスを終了するのではないかと勝手に推測し、早速、別の証券会社に口座を開設し株式(ETF)を移管しました。

新たに選んだ証券会社は、アメリカの証券会社ではおそらく唯一日本支社を持ち、日本語や日本人によるサポートサービスを実施している、インタラクティブブローカーズ証券(長いので以下ときどきIBと表記)です。

早速インタラクティブブローカーズでのウェブサイトで、7/5に口座開設の申請を行いました。
口座開設にあたって、個人証明書類はウェブでスキャンしたファイルをアップロードすればOK、W-8BEN(米国非居住者用の免税書類)の入力と申請もウェブ上で行うことが出来、とても便利でした。このあたり、NISA用に楽天証券口座を開設したときのエントリーでも書きましたが(→「NISA口座を活用する」)、いまだに手書きで印鑑付きの書類郵送を強要する、多くの国内銀行や証券会社は見習って欲しいものです。

その後、多少時間はかかりましたが、無事7/15に口座開設が完了、インタラクティブブローカーズ側からE*TRADE口座からの株式移管(フル)の申請をオンラインで実施、7/22には無事、移管が完了しました。本当にあっさりしたものです。

その後、どうやらE*TRADEの方では、自動的に口座閉鎖の手続きが開始されているようです。株式移管を実施しただけで口座が閉鎖されることはないと思うので、おそらく通達どおり、日本人口座に対し自動的に行っている作業なのでしょう。

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さて、予想以上にスムーズだったE*TRADEからインタラクティブブローカーズへの株式移管ですが、1点だけトラブルが。。。
今回の資産移管はE*TRADE側の都合の為、通常請求される移管手数料(60USD)は免除されるはずが、これが(心配したとおり)しっかり請求されており、しかも移管資産内の現金が不足していた為、移管先のIB側のアカウントで「証拠金不足」という処理で計上されてしまいました。

この証拠金を相殺する為、急遽日本円をIB口座に送金し、一部をUSDに両替しなければならなくなりました。IBの口座開設して間もない時期で、しかもIBの取引プログラムは非常に複雑な為(ある意味、プロ仕様でフレキシブル)、IB日本支社からの電話サポートを受けつつ、両替(正確にはFXでのUSD購入)作業を行いました。

というわけで、さっそく日本語サポートの有り難味を実感する事態となりました。英語でもおそらくなんとかなったとは思いますが、やはり日本語によるコミニュケーションは100倍ラクチンです。IBの日本支社が撤退しないことを切に祈ります!

あとはE*TRADEから、誤ってチャージされた手数料(60USD)を取り戻さないといけませんが、こちらは現在E*TRADE側と交渉中。
まぁ、時間はかかると思いますが、粘り強く気長にやっていこうと思います。

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という訳で、E*TRADEの日本人向けサービス停止に伴い、インタラクティブブローカーズ証券へ株式移管を実施したというエントリーでした。

「海外の金融機関を利用する」=「法律や制度変更へのフレキシブルな対応が要求される」
と常々理解しているので、今後も幅広い海外投資への機会を享受すべく、こういったトラブルもある意味楽しんで(これが結構難しいのですが)続けていこうと思います。
※最近は少しの手数料で日本の証券会社経由で海外ETFが買える時代です。海外直接投資はもう趣味の領域ですので、一般の方にはお勧め出来ません。

今回は幸い、国内サポートを実施しているインタラクティブブローカーズ証券に株式を移管することが出来、サポート面での不安も多少解消されたので、ここのところの株高と円安でしばらく停止していた、米ETFへのインデックス投資を時期を見て再開したいと思います。


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